しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

タイムスリップ

2014年03月24日 | Weblog
一村が千石船産業の基地として整備され繁栄した当時の集落形態が今日見られる宿根木の町並み。村を流れる弥光寺川と平行して数本の小路が海へ向かいそれに面して家屋が建っている。


約1ヘクタールの土地に百十棟の建造物を配置する高密度である。宿根木集落の特徴は家屋の密集性にある。主家のみならず納谷、土蔵が林立する様は廻船による繁栄とその衰退。出稼ぎと農林漁業への転換という歴史を映し建物の変化をみせてくれる。

忘れかけていた集落の機能、捨てようとしても捨てきれない文化の重み、いつまでも持ち続けたい家族との絆、そんなことを静かに語りかけてくれる。


JR東日本のタイムスリップした集落訪問のTVコマーシャルの一場面だ。
主演は「吉永小百合」宿根木の「三角家」の前で佇み、「世捨て小路」を散策して大正ロマン溢れる街並みを紹介している。
TVCMのお陰で2割観光客が増えたと地元の喫茶室の主人の弁もあった。

地元の白山神社にちなんで「幸栄丸」という千石船を「白山丸」という船名で実物大に復元した。3億円かかっている。
全長23・75メートル、幅7・24メートル。大きい。
512石船である。千石船はこの倍の大きさだ。
この大きさの舟が江戸時代日本海航路で全国を結んだ。


廻船業を営む者が移住し、佐渡の富の3分の一を集めたと言われるほど栄えた「宿根木浦」千石船産業の基地として整備され栄えた宿根木集落。


今、新潟市にもこの当時の繁栄を伝える街並みの復元を目指した取り組みが進められている。
新潟と佐渡との廻船歴史、資料館、観光物産館の建設。気運の醸成。シンポを通じた市民運動。
そんな計画だ。本年8月のシンポ開催に向けた調査旅行に行って来ました。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
調査 (コーチャン)
2014-03-24 04:23:15
調査メンバーは20人弱。順次メンバーを入れ替えて行う。時間との勝負だ。
返信する

コメントを投稿