(2016.5.24 みちのく自転車道、満開のニセアカシア:須賀川市)
5月24日、福島市で32.1℃を記録した前日と比べれば、きょうは比較的穏やかな天気です。
きょうは、101回目の「みちのく自転車道:乙字ケ滝」へ行くことににしました。200回を目指す新たなシーズンに突入ということで、心機一転、出で立ちは今年最初のレーパンに半袖ジャージ。鼻の頭と両腕両脚に日焼け止めを塗って、午前11時に家を出ました。
すっかり緑が濃くなって、暦上は夏というのも頷けます。
素肌の腕や脚に受ける風が涼しく感じます。
堤防道路は夏草も伸びて、アカツメクサやシロツメクサのほかに、イネ科の雑草がすでに穂をつけています。鮮やかな黄色い花の一群はニガナ。
タンポポの茎を長くしたようなブタナ(豚菜)も、だいぶあちこちに増えてきています。
庭から道路へ飛び出したモモイロヒルザキツキミソウ(桃色昼咲き月見草)。以前、わが家にも咲いていたような気がするのですが、いつからかすっかり消えて無くなってしまいました。
麦畑も黄色くなってきています。今年も早“麦秋”の季節かあ・・・。
すっかり緑の小和滝公園。
みちのく自転車道では除草作業が行われています。
枯れたカワラヤナギの大木。これ、このまま庭の中心に欲しいところですね。これに野バラなどを絡ませて自然の雰囲気を出したらいい感じだと思います。
自転車道で元気のいいのはイタドリ。
そのまま“スタンダード仕立て”のノバラ。
郡山の市街地が見えてきました。
12時26分、みちのく自転車道中間地点の御代田橋のところまで来ました。
みちのく自転車道起点の乙字ケ滝までは、あと16キロ。
それでは、あの青い御代田橋を渡って、みちのく自転車道後半戦の旅と参りましょう。
道ばたの鮮やかな黄色い花はキツネノボタン?かと思いきや・・・「クサノオウ(草の王、瘡の王)」が正解。ヤマブキソウはこれの近似種とか。この草の黄色い乳液は有毒で皮膚に触れると炎症を起こすそうなので注意が必要らしいです。
これは、わたしが知るところではジシャガラ。正しくはエゴノキ。玄関先に、大きな石の傍らにこのエゴノキが植えられている日本風のお宅を訪問したことがありますが、深い緑の葉に真っ白い花が鮮やかでとても趣があったのを覚えています。ただ、沢山の花がポタポタと落ちるので、掃除が得意でないわたし向きではないみたい。
これはガマズミ。
みちのく自転車道はこんな雑木林の側を走っていますから、ついつい植物観察になってしまったりするのです。このときも、こうして自転車を転がして林の中を覗いていたら、通りがかった高校生の男の子が、わたしに何かトラブルでもあったのかと
「どうしたんですか?」
と声をかけてくれました。
「いや、いま草花を見ていてね。植物っていいよね・・・」
「・・・」
だれが高校時代に『植物っていいよね』なんて思うもんですか。ありがとうね高校生。
これは、オカトラノオの群生。
コゴメウツギはその花が面白い。花びらが大小で10枚あるように見えますが、長い方5枚が花びらで、短い方5枚がガクなのだそうです。
これはサルトリイバラ。丸い実が秋には赤くなります。新芽を天ぷらなどにして食べるというのを見ましたが、シオデ属(シオデは山のアスパラガスといわれる)ということからそれも頷けます。また、江戸時代の端午の節句に食べる餅(俗に柏餅)の葉っぱは「サルトリイバラ」の葉が普通だったといいます。田舎にしかないサルトリイバラの葉っぱは貴重で、その代替えとして「柏の葉っぱ」が用いられるようになったということがネットにのっていました。
これはウコギ。子供の頃、新芽をつんでご飯にした“ウコギご飯”が大好きでした。
ピンクの花はキイチゴの仲間のナワシロイチゴ。キイチゴの仲間の花色は白ですが、このナワシロイチゴだけがピンクなのだそうです。そして、この花弁は開かずに終わるのだそうです。
これはイボタノキといわれるものでしょうか。これと同じものが、じつはわが家の庭先で大きくなってきているのです。植えた覚えはないですから、小鳥が運んできたのだと思います。
これはミツバとドクダミ。
恐竜が出てきそうな程大きなシダ。
マメ科の植物ナンテンハギ。
アマガエルを乗せたマムシグサ。アマガエルが平気で乗っているところをみると、マムシには見えないんですね。
こちらは斑入りのマムシグサですが、これは普通に見かけますから特段珍しいものでもなくて、本当に珍しい斑入りというのがあるそうです。
雑木林沿いの道路は須賀川市に入っても続きます。
いまはノバラが花盛り。わたしはノバラが大好き。わが家の庭にあるノバラも咲き始めました。
『北 御代田道、左リ屋敷道』、反対側に『南 須賀川ニ至ル』。大正元年とありますから、まだまだ徒歩の時代だったんでしょうね。
須賀川の市街地、江持橋は通らずに川沿いの道を走ります。
ここの堤防道路は本当にキモチイイ。
堤防の土手で増え続けるのはマーガレットなのでしょうか。
いま自転車道では、至るところでこのハナウドが咲いています。これがいかにも爽やかな初夏っぽくていいのです。
自然に出来上がったノバラの庭園。
それに反して、人間が作り上げた恐怖感漂う遊び場。木にぶら下げられているのはカラスの死骸でしょうか。
小作田橋からの阿武隈川。川底全体が岩のようです。下流の御代田橋のところも全く同じ。それで、その少し上流に『板石(いたなべ)公園』という場所があることも分かりました。
乙字ケ滝の近く、道路脇のスミレがこんなに巨大になっていました。スミレって花が終わると、こんなに巨大化するんですね。
いつも乙字ケ滝を撮影するときは、この階段を下ります。
これがきょうの乙字ケ滝。
曾良と芭蕉も滝を見ているんですね。
午後2時、乙字橋の上で小休止。帰りは岩瀬牧場経由で戻ることにしました。
道ばたのアキカラマツ。なるほど葉っぱはカラマツソウですね。カラマツソウが花をつけるのは夏6~7月ごろでしょうか。こちらは秋に花をつけるので「秋唐松」っていうんですね。
岩瀬牧場に向かっている途中で出くわしたのが、このへんてこなアザミに似た植物。これっていったい何なんでしょうね。
これって、絶対にユキヤナギだと思うんですが、上手に丸く育てたこの株の用途はいったいどんなところなんでしょうね。
岩瀬牧場の桜並木に到着。岩瀬牧場は唱歌『牧場の朝』のモデルとなったところ。
ここで濃厚なソフトクリーム(¥350)をいただきました。さあ、エネルギーを補給したところで帰途に着きます。
帰り道途中で鳥見山公園に寄りました。ここは花菖蒲園が見事なんです。
いまはまだ時期が早くて蕾さえありませんでした。
道路沿いに植えられたアヤメはいまが満開。
鏡石からはナビ任せ。高速道路の上を通過して・・・。
結局、こんな未舗装の道路を案内されてしまいました。
それでもナビを信じて進んでいくと、田んぼの真ん中に公園を発見しました。
『鏡沼跡』というところでした。そういえば、自転車やマイカーでこの辺を走っていると気、「鏡沼跡」とかかれた案内板を見て、ちょっと行ってみたいような衝動にかられたことを記憶しています。ここだったんですね。
説明書きの近くにはヤマボウシ。十字手裏剣のような形をした初夏の爽やかな花。この木も大好きで庭に大木が欲しいと思ったことがありました。
鏡沼跡を眺めるようにして、芭蕉と曾良がここにもいました。
さて、ここからわが家までは30数キロ。早く帰らないと午後5時になってしまいそうです。ナビは前方に見える工場らしきところの道を進むように指示していました・・・。
101回目の「みちのく自転車道:乙字ケ滝」。200回を目標に、新たな気持ちでスタートした本日の走行距離85.60 走行時間3:53 平均速度22.0 最高速度56.4
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それに、名前の無い植物は皆無といってもいいと思います。それぐらい調べ尽くされているんですね。これはすごいことだと思います。
ナンテンハギ、わたしも“なでら男さん”のところでみたトリカブトと花の形が似ていると思いました。
“michikomamaさん”はランナーでいらっしゃったんですね。それも鏡沼周辺がランニングコースになっていたんですね。
走る人って尊敬してしまいます。自転車は少しぐらい太っていても問題なく走れますが、ランニングはそうはいきません。わたしが走ると、胸やお腹やお尻や太股など・・・体のあらゆる部分が体の上下と反対にタップンタップン勝手に動ごいて、とても走れたものではありません。
鏡沼のお話しは悲しいものだったんですね。芭蕉は乙字ケ滝を経由して、ここ鏡沼にこられたのでしょうか。
今度はあの鏡沼のコースも分かりました。もし、走っている方がいたら“michikomamaさん”かもしれませんね。
コメントありがとうございました。
草花の写真を出来るだけ撮ってくるのは、帰ってから調べるのが楽しみだからでもあります。知らないうちに庭に生えている草木の名前が分かったりするのもうれしいものです。
わたしはあと10年間頑張るつもりですから、“ケンヂさん”がお役目を退かれたときには、ぜひ乙字ケ滝まで一緒に遊んでくださいまし。それまでは、当方のブログ記事をご覧になって大いに羨ましがっていて下さい。
乙が滝までの道行き,小学生の頃遊んだ近所の林や田んぼ周りの農道を思い出します。野いばら,ナワシロイチゴ,スカンポ。
我が家の田畑があった辺りは,全くの住宅地ですが。行く時がクルマばかりなので,どこでどう曲がるのか見当が付かず,オトナになってからはとんと分かりません。
実家辺りに行く時間が取れず,寂しい限りですが,乙が滝,行きたいなあ。