東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

相性悪く

2015年09月30日 | トンボ
ミルンヤンマの撮影を終えた後、次はまだ一度も撮影の叶っていない、ルリボシヤンマの飛翔撮影を楽しもうと、生息池に向かった。
池を眺めるとルリボシヤンマの飛翔を確認。
ホバリングを繰り返し行う様子から飛翔撮影が叶いそうな様子。
しめしめとカメラを構え、シャッターチャンスを待ちながら観察をするやいなや、池から飛び去りサヨウナラ…
次に撮影を予定しているトンボの時合いと、移動時間を考えると、ここで粘れるのは1時間ほど。
しかし、1時間粘ってみたもののルリボシヤンマは飛来せず、移動を決意することとなった。。。
ルリボシヤンマとはとことん相性が悪いようで毎回このサヨナラパターン。
完全に嫌われてしまっているようだ。

マユタテアカネ ♂(飛翔)

D800E+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED+SB-700
ルリボシヤンマの飛来を待つ間に生態観察を楽しませてくれたのはマユタテアカネ。
アカネ族の活動も最盛期に入った様子。
再び晴れたタイミングで訪れたい。

撮影日:9月22日

きらめく秋の細流で

2015年09月29日 | トンボ
シルバーウィーク4日目は、朝から多摩方面へと向かい、
秋を旬に持つトンボの生態観察、撮影を楽しんだ。

最初に訪れたのは細流。
ミルンヤンマの午前中産卵に期待していたものの、この日のメスは広い空間で摂食する姿を見せてくれただけ。
その代わり、細流には探雌するオスが頻繁に姿を見せてくれたので、それらをそっと背後からつけ回し、目を離さずに観視。
すると、なるほどといった地形の場所に差し掛かると、今まで見たことが無い、驚くほど長く素晴らしいホバリングを披露してくれた。

ミルンヤンマ ♂(飛翔)

D800E+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED+SB-700

撮影日:9月22日

ブルーブルー

2015年09月27日 | チョウ
次は広角レンズでアキアカネの産卵シーンの撮影を楽しみたく、翌日も訪れてみた。
しかし、どんよりとした雲が広がり陽射しが出たのは11時過ぎ。
この時期、朝からガッツリ晴れてくれないと、アキアカネは生殖活動を見せてくれない。それは、重々承知の上。
でも、もしかしたらがあると思うと、観察は欠かせないもの。
それでも、やはりアキアカネは生殖活動を見せてはくれず、枝先に静止したままヤル気なし状態…

たくさんいても気難しい生態を再確認。。。


その代わり、陽射しが出たタイミングで姿を見せてくれたのがアオスジアゲハ。

アオスジアゲハ ♀(吸水)

D700+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
オシッコを出した瞬間もバッチリ写す事に成功。
秋晴れのブルーとアオスジアゲハのブルー、どちらも最高に美しい。

撮影日:9月20日

夏から秋へ

2015年09月26日 | イベント

本日、夏の虫から秋の虫へと展示写真の貼り替えを済ませてきました。
今回の見どころは複眼から上付属器までピントの合ったカトリヤンマの飛翔と、
魚露目8号で撮影したアキアカネを捕食するオオカマキリです。

多摩六都科学館 第4展示室の壁に展示してありますのでお立ち寄りいただけたらと思います。

区部のアキアカネ

2015年09月25日 | トンボ
秋雨前線が去り、朝から晴れたシルバーウィークの初日は、
毎年、この時期に飛来するアキアカネの生殖活動の撮影を楽しもうと区部の水辺に訪れた。

アキアカネ(交尾)

D700+Cosina Carl Zeiss Distagon T* 2.8/21 ZF.2
トンボの中でも人懐っこさは随一。
それは、単体だけでなく交尾態でも手乗り撮影か楽しめてしまうほど。

しかし、人懐っこいのはココまで。

産卵行動に至った途端に警戒心が強くなり、至近距離からの撮影は困難極まりない。
産卵するペアの動きに合わせて、カメラポジションを真横につけようとする、ほんの些細な動きにも機敏に反応を見せ、逃げられるありさま。

アキアカネ(連結産卵)

D800E+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
産卵場所や個体差もあるが、この時は広角レンズはもちろん、
105mmマイクロのワーキングディスタンスでも寄ることを許してはくれず、旧サンヨンを装着して撮影。
産卵時に警戒心が強くなるのはアキアカネに限ったことでは無いが、
人懐っこい習性から一転して産卵時には警戒心が強まるといったギャップのある生態は、撮影意欲を掻き立てられ魅力的でならない。

今回の産卵場所は雨によって作られたアスファルト地面の水溜り。

D800E+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
アキアカネは産卵場所として、水溜りほどの浅い水深をより好み、その条件を満たしていれば、
アスファルトであろうが水田であろうが、所構わず手当たり次第に産卵をおこなう習性を持つ。

今年は広角レンズでの産卵撮影が叶うであろうか。チャンスを見てトライしたい。

ノシメトンボ ♂(縄張り飛翔)

D800E+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
アキアカネの活動がひと段落したところで、他所を見て廻ると、こちらではノシメトンボの縄張り占有飛翔が見られた。


高枝先に静止するアキアカネ

D800E+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
撮影を終えた午後、枝先を観て回ると、いたるところに静止するアキアカネの姿を確認。

今年のトンボシーズンも残すところ2ヶ月あまり。
この先もアカネ属や晩秋のヤンマの活動から目が離せない。


撮影日:9月19日