東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

娘と虫探し

2013年07月31日 | 
午後まで粘ってみたもののヤブヤンマのメスは一向に現れず諦めて退散。帰宅すると娘がセミやトンボを見に行きたいと騒いでいたので、娘を連れふたたびフィールドへと向かった。ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミの音につつまれながら虫探しをしていると、娘が何やら大型昆虫を見つけた様子。近寄ってみるとそこには...

オオミズアオ

D300S+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye

前回、観察した個体よりも今回の個体は黄色が強い。娘は気持ち悪いと叫びながら遠ざかって行った。どうやら蛾はキライのようだ。

撮影日:7月27日

撮影地:都立東京港野鳥公園

シダの葉裏で

2013年07月30日 | トンボ
そろそろ黄昏ヤンマが活動最盛期を迎えているのではないかと思い、午前中、産卵に飛来するヤブヤンマの撮影を試みようと生息池に訪れた。しかし、この荒れた天気のせいで低活性なのか?全く池に姿を現さず、この日は残念ながら空振り。。。ヤブヤンマを待ちながら水際をチェックしていると、羽化を済ませたばかりのオオアオイトトンボが僕の気配に気づいき、次々に飛び去って行く姿が見られた。ヤブヤンマの産卵時刻に合わせたアプローチであったため、すでに羽化を済ませた個体ばかりが目立つ中、これから羽化を行う個体がいるかもしれないと思い水際を隈なく探した。すると、シダの葉裏に定位しながら胴体を揺さぶる行動をみせていた羽化直前の個体を発見。早速、撮影にとりかかった。

オオアオイトトンボ ♂ (羽化)

大きく飛び出た複眼に注目。

オオアオイトトンボ ♂ (羽化直後)

羽化直後にしか見られないこの半透明な姿もまた美しく魅力的だ。

全てD700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

撮影日:7月27日

撮影地:東京都多摩南部

盛り上がる樹液場

2013年07月23日 | 甲虫
母子ともに健康で無事に退院。新たに家族がひとり増えて嬉しいかぎりである。そしてこの土日は妻にお許しをいただいき、数時間だけ近場のフィールドに訪れた。真夏を知らせるセミの音に耳をかたむけながら樹液場をチェック。


D300S+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye

コナラではカナブンとアカボシゴマダラが場所取り合戦をみせていた。写真はカナブンに追い払われた2頭のアカボシゴマダラが樹液にありつけずにうろたえている様子。ここでは不思議とハナムグリの姿が観られない。

そのハナムグリを探そうと、別の樹木に目を向けた。すると...


D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700
昨年に続きこのハルニレは大盛況。リュウキュウツヤハナムグリはグリーンと銅色の2タイプにシロテンハナムグリ、シラホシハナムグリ、コアオハナムグリが揃い、どうやらハナムグリ属にはお気に入りの樹液場のようだ。


D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700
そこにゴマダラチョウも飛来して加わり、各種が入り混ざる素晴らしい活動ぶりを見せてくれた。どちらも同じエリア内にあるコナラとハルニレであるが、カナブンはコナラの樹液に多く、ハナムグリ属は先日に観察したアキニレに続き、ニレ科の樹液を好むといった様子にある。

ここは古くからある里山の雑木林とは環境が異なりカブトムシやクワガタムシが観察できることは稀である。その反面、里山の雑木林には少ないハナムグリ属が非常に多い地域となっている。こうした地域や場所、そしてブナ科やニレ科といった樹木の種類により集まる好樹液性昆虫相の違いを知るのもまた楽しい。

撮影日:7月20日

撮影地:区内 臨海地区

ひと休み II

2013年07月18日 | トンボ
アオヤンマ

D700+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

野鳥公園では昨年よりも少なめな様子にあったアオヤンマ。園路際に静止した個体をボランティアガイドの前田さんが発見。あそこ、あそこに止まってる!と教えていただきました。そろそろアオヤンマもシーズン終盤にさしかかる時期。それにしては翅に傷みもなくとても綺麗なメスでした。

撮影日:7月14日

撮影地:都立東京港野鳥公園

ひと休み

2013年07月18日 | チョウ
ゴマダラチョウ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

勢力を強めつつあるアカボシゴマダラにより、このところ見かける頻度が少なくなっているゴマダラチョウ。久しぶりにじっくりと目の前で観察する事ができた。シックで上品な美しさが魅力を放つ。

撮影日:7月14日

撮影地:都立東京港野鳥公園