東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

羽化真っ盛りの里山で

2016年05月10日 | トンボ
ゴールデンウィーク3日は、オヤヂのご近所仲間日記のSさんと多摩西部の里山で各種トンボの羽化を探した。

渋滞を避けるため何時もより早めに出発したが、交通集中に少し引っかかりギリギリセーフ...待ち合わせ時間ぴったりに到着。
挨拶も早々と済ませ、既に僕の目線はSさんではなく目の前の湿地に向いていた。スミマセン。。。

ハラビロトンボ ♀(羽化)

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
探索開始早々に見つけたのは、初夏の里山の代表種であるハラビロトンボが羽化の時を迎えていた。
しっかりと殻にしがみつき、陽射しが届くのを待っているかのよう。

ハラビロトンボの羽化撮影は程々にして、ゴールデンウィークのココと言えば、
人気種であるサラサヤンマの羽化が最盛期なハズ。

羽化の前例があるヤナギの湿地を素早くチェックすると、
そこには...

サラサヤンマ ♀(羽化)

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
写真は休止期の状態。
頭部を地面の方向にベローンと海老反り。
身体の半身以上を殻から出しているにもかかわらず、落下しないところが何とも不思議に思う。


サラサヤンマの羽化を撮影するSさん

D700+AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
ここは比較的、他の産地よりも明るい環境条件なので、
D800クラスの感度性能を備えたカメラであれば三脚もストロボも要らず、手持ちでの撮影が可能な場所であるのが嬉しい。

被写体と羽化殻の全てにピントが合わなくても、背景抜けの良いゾーンを優先してSさんと共にサラサヤンマの羽化撮影を楽しんだ。

D800E+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
サラサヤンマの羽化にかかる時間はおよそ4、5時間。
この段階から飛び立つまで見届けてしまうと、他種の羽化撮影が叶わなくなってしまう...
更に狙っていた他種の羽化の時間が迫っていた為、サラサヤンマの羽化撮影はココまでとして、
後ろ髪引かれながらも次なる目的地へと向かった。


撮影日:5月3日

撮影地:東京都多摩西部