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カナダで出会った生きている英語

What's their name?

2007年03月15日 | Weblog
 中学校で"everybody"など"every"があると「単数扱い」と習うが、カナダ人とこのことを話してみると、彼らは「扱い」どころではなく、本当に単数の名詞だと思い込んでいる。いや思い込んでいるのは僕らの方であって、"every"は"each of all"の意味であることをよく認識しなければいけない。しかし、このややこしい話は実は英語の文法そのものの中で破綻を来しているようにも思われる。単数だから、正確にはhisやherで受けなければならないのだが、男女が分からない場合や、混じっている場合がある。"his or her"がよく使われるが、最近の英語では"their"で受けるのが一般的になりつつあるという。確かに僕の辞書にも口語としてならば"their"は"his or her"と同等だと書かれている。ちなみに"her or his"とは誰も言わない。さて、生活のいろいろな場面で赤ちゃんに会うことがあるが、話をつなげるために何か会話をしたい。そんな時、日本語だったらあまり問題にならないが、英語だと性別が分からないといろいろ困ったことになる。当てずっぽうで間違えてはなおさらだ。例えば、名前を聞くにはどうすればいいのか。"What's its name?"でいいかとChristianに聞いてみたら「動物じゃないんだから絶対駄目」とのこと。普通は"What's their name?"と聞くらしい。"their"の後に単数名詞が来るのが不思議に思えるが、これが現代の普通の英語。では、"How old is they?"かと思ったら、これも駄目で、正しくは"How old are they?"とする。赤ちゃんが一人でもそれ以上であっても。