Keep Your Stick on the Ice!

カナダで出会った生きている英語

People wake up earlier to cash in on daylight.

2007年03月12日 | Weblog
 欧州や北米などではdaylight saving timeといって、夏の期間、時計が1時間進められる。日本では現在、採用されていないので、海外に行ってこの切り替わる瞬間を体験するのは一つの夢だった。たいていの場合、4月第1日曜日の午前2時が、午前2時にならずにいきなり午前3時になる。そして10月最終日曜日の午前2時が、午前2時にならずに標準時の午前1時となる。コンピュータはよくプログラムされていて、この瞬間は一見の価値がある。いろいろと複雑な問題が起こりそうだが、特にこれといった事故は聞いたことがない。ところが今年は20年ぶりにこの期間が変更になり、3月第2日曜日からに拡大され、"mini-Y2K"などとも呼ばれている。コンピュータは正しくパッチが当てられていれば何の問題もないが、僕のVCRなんかはDST自動調整機能を持っているにも関わらず、当然だが時計が1時間遅れたままだ。そろそろ月曜日になるが、何か問題は起こるのか。新聞には"Whatever trouble results after 2 a.m. Sunday, blame the U.S. Energy Policy Act passed two years ago, which Canada reluctantly agreed to conform to."と書かれていたが、日本人にはあまり知られていないカナダと米国の微妙な関係をもうまく書き表している。そこには"People wake up earlier to cash in on natural daylight."というDSTのコンセプトも書かれていた。"cash in on"とは「じゅうぶんに利用する」という口語である。週末の貴重な1時間を失ったが、これから待ちに待ったdaylightを享受できる。きのうはCanada geeseの群れを見たし、Torontoにもようやく春の気配である。