Keep Your Stick on the Ice!

カナダで出会った生きている英語

Touche.

2007年03月02日 | Weblog
 渡航前に「カナダに行ったらフランス語も覚えられるね」なんて言われたことがあるが、Torontoでは不可能だし、覚える気もない。それでも、フランス語由来の英語に関しては、こっちに来てから覚えたものがいくつかある。Boston Red Soxで怪物の片鱗を見せ始めた松坂大輔だが、彼に関する記事を読んだChristianとAndrewが日本語の「先輩」と「後輩」という単語を覚えて、「俺が先輩だ」、「いや俺の方が先輩だ」とくだらない言い争いをしている。まだ大学院生であるAndrewに対して、Christianは博士号を持っているものの、ここに来てまだ1年。Andrewは6年以上も前からここにいるという難しい状況だ。Christianが「Andrewは毎朝10時になったって来ないから、俺が先輩だ」とかおかしなことを言い出したので、"Touche."と言ってやった。この"touche"は、僕の辞書によるとフェンシングの突きありの宣告らしく、討論会などで「一本参った」あるいは「まさにそのとおり!」という意味で使われる。要は、言い争いをしている時に、相手が気の利いたことを言った時に賞讃、あるいは同意を示すために発する言葉である。フランス語由来で最後の"e"にはacute accentがつくのだが、ここでは示していない。