Keep Your Stick on the Ice!

カナダで出会った生きている英語

Get lost!

2006年11月14日 | Weblog
 日曜日は最高気温が4度だったが、この週末も地下鉄に自転車を乗せてサイクリングに行ってきた。晩秋のOntario湖畔にもけっこうな数の散歩をしている家族がいてびっくりさせられた。いつものように立ち止まって地図を見ているとおじさんから"Lost?"と声をかけられた。女性からは"Are you lost?"というようによく声をかけられる。僕が初めてカナダに来たのは2000年4月のことで、Vancouver国際空港に降り立った。ダウンタウンに行くのに「あなたはやめた方がいい」とインフォメーションの人に言われつつも市バスに乗り、降り方も分からず、全く見知らぬ場所に連れて来られ途方に暮れていると、親切なおばさんが助けてくれたことを思い出す。このようにカナダ人は道に迷った人に対してかなり親切である。道に迷うことは英語で"get lost"というが、この命令形"Get lost!"は「出て行け!」とか「あっちに行け!」という意味になるのは面白い。よほど仲のいい相手でないと、あるいはよほど怒った場合でないと使えないが。登山やカヌーで地図を見ていても、普通は誰も声をかけてこない。ドライブで地図を見ていても、車の中なので普通は誰も声をかけてこない。そんな感じで、特に迷ったわけでもなく、サイクリング中にもしばしば立ち止まって地図を眺めるのだが、あまりに何度も"Lost?"や"Are you lost?"などと言われると"Get lost!"と言い返したくもなる。しかしそんなことはもちろんunacceptableである。