食いしん坊ケアマネ の おたすけ長屋!

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新世代よ!

2009-11-27 | スタッフ
ここのところ私の職場で働くようになった若いスタッフと話していると、ある種の期待を抱くようになった。それは、
「もしかすると、この世界にも、新しい世代が生まれつつあるのかも…」
ということである。


彼らの特徴は、以下のようなものだ。

・1980代生まれ。
・資格取得や知識の獲得に積極的である。
・パソコンを使いこなせる。
・ハキハキと喋るが、「いわゆる若者口調」ではない。
・質素で堅実志向が見られる。

その上、何より好ましく思うのは、

・自分の働く世界に誇りを抱いている。

ということである。

それくらい、どの分野にもいる「ふつうの若者」の姿じゃないか…と言われるかもしれない。

でも、まさに、その「ふつうさ」に、私は光明を見ているのである。



端的に言って、私が約5年前にこの世界(高齢者介護の世界)に入った頃は、どの世代をとっても「ふつう」でない印象を与える人が多かった。
おしなべて「屈折」か「無力感」のどちらかが前景に現れており、むやみに自罰的かむやみに多罰的か、あるいはその両方を備えている人が多かったのである。

むろん、それは私自身の問題でもあった。

私は「四十代半ば、未経験、コネなし」でこの世界に入ったのだ。条件のいいところがとってくれるハズもない。
訪問介護大手を面接するとすぐに雇ってくれて、ある営業所に「ケアマネジャー見習い」として配属されたのだが、そこが東京で数ある営業所でも有数の「問題職場」であることを、すぐに同僚から知らされた。


私の上司になった女性はまだ三十手前だったが、ひどく情緒不安定で、すぐに泣いたり大笑いしたり職場のトップ(この人は五十歳くらいの大柄なシングルマザーだった)に食ってかかったりした。

やがて彼女は初めての子供を授かったが、ずっとタバコを止めなかった。


そこの職場の8割以上は女性だったが、いつも怒鳴り合っていた。その光景に圧倒されながら、私はフト、
「女性刑務所って、こんな感じだろうか…」
と、思ったものである。


今の会社に就職してからも、仕事に困った知人から、
「介護の世界はどうだろう?」
と相談されるたびに、首を横に振っていたものだ。
「給料は低いし、マトモな人が少ない。いよいよになるまでは、止めたほうがいいよ」
と。


ところが、このところ、少し違う風を感じている。

それは、初めに言った「他の業界でも働けるふつうの若者が、自ら選んでこの世界に入ってくるようになったのかも?」という期待の風である。

昨今の極端な不況の影響はもちろんあるだろう。

だが、どんな理由でも良いのだ。
社会に出てまもないころの経験や植えつけられた価値観は、その後の職業生活に大きく影響する。
有意な若者が高齢者介護を仕事に選び、真剣に格闘してくれれば、この世界にも少しずつ沃野が広がっていくだろう。


それは私のようなオジサンも大歓迎だ。
いい人材が多い…というのは、私自身にも誇りと働き続ける動機を与えてくれるからだ。

新世代よ!

私は、スレカラシのかなり疲れたオジサンだが、私が協力できることがあれば、なんでもしよう!

君たちの奮闘が、私にも生きる糧をもたらしてくれる…と信じるから!







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