食いしん坊ケアマネ の おたすけ長屋!

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三階の窓

2009-09-25 | 入居者、家族
今日、ある方の引越しがありました。


ご入居から一週間以上たつのですが、なかなか慣れないご入居者がいらっしゃいます。
その方のお部屋を一階から三階に移したのです。


お引越し中も、なんだかオドオドと自信がなさそうでした。
途中から娘さんがいらっしゃり、細かい片づけを手伝って頂きました。
やはりご家族の力は大きく、次第に笑顔が増えてきました。

新しい部屋はとても日当りがいいのです。ベランダが真南に面していて、窓からは高校のグラウンドが見えます。

ご家族が帰ったあと、私はその方の部屋で少しお話をしました。
間取りは全く同じなのですが、日当りが明るくて窓の外に高く青い空が見えると、本当に違う印象になります。


窓の向こうから、高校生の掛け声が聞こえてきました。

「きっと、クラブ活動ですよ。ここからは高校生が野球の練習をする声などがよく聞こえるんですよ」
「寂しくなくていいわね。とても良い眺めだし」

そういうお顔は、心なしか今までより落ち着いて見えました。



これからも、寂しく、辛くなることがいくらもあるでしょう。
この窓からの眺めや声が、その心を少しでも癒す助けになれば…と思いました。






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