明治十年に出た『茶務僉載』に記された中国の紅茶製法を再現しました。
機械、道具は一切使いません。まず、芽を採って日光にさらします。
曲げても茎が折れないほどに・・・20分。
これくらいな萎れ加減。水分は15%減。もう少し置いた方がよいかも・・・
これを、取り込んで揉みます。大量の時は足で揉む、なんて書いてありますが、丁寧に「揉み切り」法で・・少し汁が出るほどに約10分。
こんな具合になりました。これを、バットに広げて布(ここでは濡れ布巾)をかぶせます。
微紅色に変わったら取り出す、とあります。で、40分経過したもの。室温ですので約28℃。
これをまた日光にさらします。少し予想外の展開ですね・・・半乾きにします。約10分。
これをまた揉みます。まだ汁がにじむほどの柔らかさ。7~8分ほど揉んでバットに広げて布をかぶせます。十分に発酵させます。
50分ほどしたら、こんな具合になりました。待ちきれないので、時間が短めになってきます。
これを、日光に当てて殺青。
カラカラになるまで・・・これで出来上がり!
発酵を二度やるとこが、変わってますね。でも、原理は今と同じ。というより、当時のままを今もやってるってことですね。
で・・肝心のお味は?
今朝のモーニングティーは、これ! 水色が薄めで、少し生っぽい香りですが、程よく苦渋味があって抵抗なく飲めますね。
この作り方は、当時、静岡県ではかなり普及しました。
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