goo blog サービス終了のお知らせ 

神戸大学メディア研ウェブログ

ニュースネット委員会のニュースサイトはhttps://kobe-u-newsnet.comに移転しました。

学生は22人増加 1月11日~1月17日の学内コロナ感染者数 

2023-01-18 23:59:59 | ニュース
 神戸大は毎週水曜日に前日までの1週間の感染者数を掲載している。1月18日の発表によると、1月11日から1月17日までの2週間で、学生118人、教職員24人の感染が確認された。学生は22人増加、教職員は35人減少した<奥田百合子>。


(画像:2021年4月14日~2023年1月17日の学内感染者数推移 グラフ)

▼神戸大サイト「本学の新型コロナウイルス感染者について」=https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/info/corona_infected.html

【2022年度神戸大の新型コロナ感染者数】(神戸大サイトから)
1月11日~ 1月17日 学生118人、教職員24人。
12月28日~ 1月10日 学生96人、教職員59人。
12月21日~12月27日 学生92人、教職員50人
12月14日~12月20日 学生89人、教職員33人。
12月 7日~12月13日 学生52人、教職員27人。
11月30日~12月 6日 学生57人、教職員18人。
11月23日~11月29日 学生25人、教職員14人。
11月16日~11月22日 学生35人、教職員24人。
11月 9日~11月15日 学生25人、教職員8人。
11月 2日~11月8日 学生15人、教職員8人。
10月26日~11月1日 学生12人、教職員10人。
10月19日~10月25日 学生24人、教職員6人。
10月12日~10月18日 学生11人、教職員10人。
10月5日~10月11日 学生23人、教職員11人。
9月28日~10月4日 学生 7人、教職員15人。
9月21日~9月27日 学生17人、教職員14人。
9月14日~9月20日 学生44人、教職員24人。
9月 7日~9月13日 学生58人、教職員68人。
8月31日~9月 6日 学生54人、教職員109人。
8月24日~8月30日 学生117人、教職員17人。
8月10日~8月23日 学生152人、教職員114人
8月 3日~8月 9日 学生180人、教職員78人。
7月27日~8月 2日 学生212人、教職員32人。
7月20日~7月26日 学生131人、教職員60人。
7月13日~7月19日 学生95人、教職員24人。
7月 6日~7月12日 学生22人、教職員 8人。
6月29日~7月 5日 学生57人、教職員 5人。
6月22日~6月28日 学生22人、教職員 2人。
6月14日~6月21日 学生 9人、教職員 3人。
6月 8日~6月13日 学生53人、教職員 3人。
6月 1日~6月 7日 学生22人、教職員10人。
5月25日~5月31日 学生27人、教職員 8人。
5月18日~5月24日 学生58人、教職員15人。
5月11日~5月17日 学生63人、教職員13人。
4月27日~5月10日 学生 8人、教職員 4人。
4月20日~4月26日 学生90人、教職員 2人。
4月13日~4月19日 学生57人、教職員 5人。
4月 8日~4月12日 学生29人、教職員 8人。
3月30日~4月 7日 学生16人、教職員 4人。
学内の累計感染者数(2020年4月以降)学生2863人、教職員1084人。


震災28年 深江キャンパスで慰霊献花式行われる

2023-01-18 08:40:40 | 阪神・淡路大震災
 阪神・淡路大震災から28年を迎えた1月18日、神戸商船大(現・神戸大海事科学部)の震災犠牲者慰霊碑がある深江キャンパスでは12時30分から追悼の献花式が行われた。阿部晃久海事科学研究科長は「災害はいつ起こるか分からないため、日ごろから意識することが重要」と語った。<島袋舜也>


(写真:神戸商船大学犠牲者慰霊碑に献花する阿部晃久海事科学研究科長 2023年1月17日12時30分ごろ 神戸大深江キャンパス)


(写真:慰霊碑に手向けられた花や国際信号旗。信号旗は「U」と「W」の組み合わせで、「これからの航海の安全を祈る」という意味。 2023年1月17日12時40分ごろ 神戸大深江キャンパス)

 深江キャンパスで行われた献花式は、震災で犠牲となった神戸大海事科学部の前身である神戸商船大の学生5人(うち留学生1人)、研究員1人の計6人を追悼する。神戸商船大学犠牲者慰霊碑は震災で倒壊した旧神戸商船大の正門の石柱で作られており、亡くなった6人の名前が刻まれている。

 式典前には慰霊碑に震災発生時の1995年に神戸大理学部地球惑星科学科助教授(=准教授)だった兵頭政幸さん(神戸大内海域環境教育研究センター名誉教授)が慰霊碑前に訪れた。兵頭さんは「たまたま通りかかって訪れた。慰霊碑を見て今日は震災の日だなと思った。当時は神戸大で教員をしていたが、対応に追われ、半年間何もできなかった。地震でごちゃごちゃになった実験室の復旧や義援金の配分を行うために学生と面談を行った。被害状況が深刻な学生ほど面談に来なかったため、呼び出して状況を聞いた」と話し、震災発生時については「人生で最大のゆれを感じた」と語った。


(写真:船の汽笛が鳴る中、1分間の黙祷を捧げる参列者たち 2023年1月17日12時30分ごろ 神戸大深江キャンパス)

 式典は阿部晃久海事科学研究科長をはじめ教職員や一般参列者など14人が参加した。12時半に船の汽笛が鳴る中、1分間の黙祷を捧げ、阿部晃久海事科学研究科長らがひとりひとり、慰霊碑に献花を行った。

 献花に訪れた一般参列者の桜井加津子さんは「昔から帆船が好きで、1992年に練習帆船の体験航海に参加して、神戸商船大の学生たちと交流があった」と語り、「当時の神戸商船大の白鴎寮の学生たちは海洋実習で身につけた学びと経験を生かして、震災で倒壊した住居から約100人を救出した。震災の時に発揮されたシーマンシップを今の学生も忘れないでほしい。深江キャンパスでの学びと経験を後輩たちに受け継いでいってほしい」と話した。

 阿部晃久海事科学研究科長はニュースネットの取材に対し、「志半ばで、大きな災害によって命を奪われた学生と研究員に、改めて哀悼の意を表す。地震はいつ起こるか分からないため、避けようがない。だから、いかに普段から災害を意識するかが重要だ」と語り、「私も震災で被災したが、神戸商船大では武道場が遺体安置所になるなど対応に追われた。震災のような災害は頻繁に起こるわけではないので、年月が経つと忘れてしまう。忘れるからこそ前に進める部分もあるが、精神的なショックは長く続くと実感した。災害時など緊急時に冷静に対応できるように学生たちは普段の授業や研究活動から、物事を落ち着いて考える習慣を身に着けてほしい」と話した。




【震災号外】慰霊碑に遺族ら献花

2023-01-17 23:59:59 | 阪神・淡路大震災
 神戸大学ニュースネット委員会は、1月17日付で、震災号外を紙面版とウェブ版(PDF)で発行しました。17日昼に行われた兵庫県南部地震神戸大学犠牲者慰霊献花式の様子や、式に参列した藤澤正人学長のことばを記事にしています。

▽2023年1月17日付「震災号外」=



 号外は、下のURLからPDF版でも見ることができます。
https://hanshin-awaji.seesaa.net/article/497000214.html?seesaa_related=category

▽関連号外
【震災号外】5時46分 祈り捧げる
https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/e48bce800234247c3d1c9714eef6bb10


震災28年慰霊献花式 参列者のことば【後編】

2023-01-17 19:15:30 | ニュース

 阪神・淡路大震災から28年。当時から神戸大学に勤務していた人をはじめ、様々な形で震災に巻き込まれた人、震災に関心を持った人たちもキャンパスの慰霊碑に花を供えた。後編では大学職員や市民の言葉を掲載する。<震災取材班> 

教職員のみなさん

▽正司健一さん(67歳)

神戸大学名誉教授

「震災発生時も神戸大に勤務していた。六甲アイランドに住んでいたため、震災直後は橋が崩れて大学に来られなかった。卒論提出の間近であり、神戸に残って取り組んでいた学生が大勢被害に遭われたことを覚えています」

(写真:取材を受ける正司さん)

▽千田真也さん

神戸大農学部教務学生掛

 「震災のときは、小学生で大阪にいた。神戸大の学生や職員も亡くなられたということで、献花にきました」

 

▽大村直人さん(60)、木戸良明さん(63)、吉田潔さん(59)

大学役員

 大村さん「献花式に来ると、やはり当時のことを思い出す。震災当時は助手をしていたが、学生の安否が確認できなくて大変だった。電話したり、職員で手分けして下宿周辺のいろんな避難所に行ったりしました。」

 木戸さん「阪神淡路大震災は限定的な地域で被害があったから、他県からの支援がありがたかった。電気の供給が止まっていて信号はなくても、何とか秩序を保って交通が成り立っていたのには驚いた」

 吉田さん「震災当時は東京に住んでいたので、最初はニュースで見て「ちょっとした地震かな」と思ったが、高速道路の倒壊をみてただごとじゃないと感じたのを覚えている」

 

▽岡田修一さん

放送大学勤務 神戸大学名誉教授 

 「発達科学部で上野志乃さんを教えていた。お父さんのお話も2回くらい聞いたことがある。卒業できなかったのが残念です」

 

▽橋野知子さん (54歳)

神戸大学経済学研究科教授  

 「被害に遭われた魂が安らかに眠れるように、という思いです。震災で亡くなった白木健介君を記念して経済学部の卒論に賞が与えられるようになったという経緯もあって、献花式に参列しました」

(写真:取材を受ける橋野さん)

 

▽神戸大職員

 「当時は、神大で震災で被害を受けた人の見舞金を出す仕事をしていた。大学でやっているのでいくべきだと思ってきた。震災当時のことは鮮明に覚えている。二度と起こってほしくない、びっくりした」

▽赤松朋広さん 

神戸大職員

 「去年まで献花式を担当していた。毎年仕事で関わっていたこともあり、来た。震災のときも職員をしていた。震災当日は出勤できなかった。携帯も今ほど普及していなかったので、職場の人が無事かどうかもわからなかった」

▽奥村弘さん

神戸大学大学院人文学研究科長

 「震災のときも、神戸大の教員だった。震災はやっぱり大変だった。六甲台キャンパスから見渡せる神戸の街の景色だが、震災が起こってから5年は建物の屋根がブルーシートに覆われていて、全く違う光景だった」

▽高田義弘さん

国際人間科学部准教授

 「震災の時、発達科学部で助手を務めていた。学科の学生や応援団長の高見秀樹さんなど関わりのある学生が亡くなった。何もできなくて悔しかった。あと5年したら神戸大から震災を経験した教員がいなくなるので語り継いでいってほしいです」

 

神戸大OBのみなさん、市民のみなさん

▽藤室玲治さん

福島大学特任准教授、被災地に学ぶ会代表、神戸大OB。

 「震災のときは大学2年生で、(当時応援団長だったが、震災で亡くなった)高見秀樹さんのことも知っていた。自分と同じ世代の人が亡くなって…震災はずいぶん前の出来事のような、でも昨日の出来事のような気がします」

▽津村知世さん(83歳)

 「篠原台から来た。遺族ではないけど、皆さんの死を無駄にしないでほしい、という気持ちで毎回(慰霊碑に)手を合わせています。震災当時は市民病院に勤めていて、けが人や亡くなった人が運び込まれて大変だったことを今でも覚えています」

▽碓井和貴さん

神戸大学生震災救援隊OB。

 「自分は震災で、生き埋めになったが助かった。おじは亡くなり、東遊園地に名前が刻まれている。震災を『風化させない』というが、風化してしまうからそういう表現があって、抗っているのだと思う。こういうときにみんなが震災のことを思い出していただけることがありがたい。また来られるときは慰霊碑に来たい」

▽野村真弓さん(49歳)

ご遺族の上野政志さんの元・教え子。

 「上野さんのことはメディアでもよく見ていました。同じ小学校の友人と『先生がテレビに出ていたよ』という話になった。私としては、震災から生き残った罪悪感から中々連絡ができなかった。しかし、友人の後押しがあって、『志乃さんのことをわすれていない』と示すために連絡しました」

▽神戸大生の保護者夫婦

 「東京から旅行できた。せっかくなので慰霊碑に来た」

▽瀧本善斗さん

ニュースネット委員会元編集長

 「毎年来させてもらっているので、来年も状況が許せばまた来たい」

(写真:取材を受ける瀧本さん)

▽神戸大工学部1年生の息子をもつ母親

 「大学広報のツイッターで見つけて、息子の入学を機に献花式に来ることを決めました。私自身も通っていた大学が全壊するなど被災したので、献花すると当時のことを思い出す。お子さんを亡くされた親御さんがどれほど辛いか、今だからこそ分かります。」

▽チョンマンチョルさん

韓国・青雲大学社会サービス学部社会的企業学科教授

 「1996年から2002年まで神戸大の大学院に留学していました。一昨日、韓国から当時の先生に会うために来日した。今日で阪神・淡路大震災から28年になるので慰霊碑に立ち寄った。神戸大に入学した1996年は三宮の崩れた建物や亡くなった学生が多くいたことが印象に残っている。」


慰霊献花式が行われる 震災から28年

2023-01-17 18:19:10 | 阪神・淡路大震災
 震災から28年をむかえた1月17日。今年も神戸大六甲台第1キャンパスの慰霊碑で神戸大の震災慰霊献花式が行われた。式典への参列は、新型コロナウイルス感染対策のため、神戸大役員と遺族に3年連続で限定された。式典終了後に、一般の人も献花を行った。<本多真幸>


(写真:遺族らによって供えられた花と犠牲者の名前が刻まれた銘板 2023年1月17日13時00分ごろ、神戸大六甲台第1キャンパスで)


(写真:慰霊碑に一礼する藤澤正人学長 2023年1月17日12時30分ごろ、神戸大六甲台第1キャンパスで)

 
 神戸大周辺では明け方から好天が続き、ぬくぬくとした陽光が差し込んでいた。六甲台第1キャンパスで行われている3月下旬までの大規模工事の影響で、慰霊碑付近は狭くなっていた。
 開始時刻の12時30分に参列者は1分間の黙祷を捧げた。初めに藤澤正人学長が花束を慰霊碑に献花し、続いて、理事ら大学幹部が白い菊の花を慰霊碑に供えた。その後、参列した遺族が花を捧げた。
 式典終了後は一般市民や学生も献花を行った。現役の学生や大学教員などが、亡くなった神戸大の学生や職員を偲んだ。コロナ禍前と比べれば依然として少ないものの、献花に訪れる人の数は年々増えている。式典終了後2,3時間が経過しても献花に訪れる人が見られた。

 藤澤学長はニュースネットの取材に対し、「震災があったことを若い人にも知ってもらわないといけない、来年も献花式は行う。大学も次の世代に伝えていくようにしっかりと考えていく。」と語った。


(写真:ニュースネットの取材に応じる藤澤正人学長 六甲台第1キャンパス慰霊碑前で)

【藤澤正人学長のコメント】
—――どんな気持ちで献花したか。
震災から28年たった。献花式で、当時病院で当直していたことを思い出しながら、28年経ったのだと感じた。震災当日の朝は、被災して運ばれてきた人の手術をした。そのうち病院では水が足りなくなった。その後は重傷者がたくさん運ばれてきて、昼ごろまで大変だった。亡くなった学生は夢を叶えることができず残念だと思う。生きていれば今は50歳前後で、社会で活躍していた。大学や神戸が住みやすい環境になることが必要だと思う。

—――今の学生が関心を持つには
震災は、語り継いでいくことが大切。次の世代に認識してもらう必要がある。

—――災害対策について、大学としての取り組みは。
大学としては、都市安全研究センターなどで研究を行い、テクノロジーを用いた防災や減災に取り組んでいる。南海トラフもいつ起こるかわからない。

—――献花式は来年もやるのか。
震災があったことを若い人にも知ってもらわないといけない。献花式自体も存在を知ってもらわないといけない。他人事だとは思わず、普段から取り組む必要があり、大学も次の世代に伝えていくようにしっかりと考えていく。


 1995年(平成7年)1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震で、神戸大では、学生39人(うち留学生7人)、職員2人と、名誉教授1人、生協職員2人が犠牲になった。海洋政策科学部の前身の神戸商船大では、学生5人、研究員1人が亡くなった。六甲台第1キャンパスの慰霊碑は震災の翌年3月に建てられ、その後、毎年慰霊碑前で献花式が行われている。