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神戸大学メディア研ウェブログ

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【速報】他大学生も学外で課外活動参加が可能に

2020-09-10 13:55:08 | ニュース
 神戸大は9月10日13時すぎ、他大学の学生も学外の課外活動に参加を認めると発表した。学生支援課課外活動担当から発信されたメールで告知した。
 「新型コロナウイルス感染症拡大予防講習会」の受講と、活動許可書や許可する旨が記載されたメールなど、所属大学から活動許可を得ていることが確認できるものの提出が条件。学内での活動は認められない。
 学務部によると、所属大学からの活動許可は、活動する学生個人宛のものに限る。

 神戸大生への個人宛の許可証は、必要があれば学生支援課に申請することで発行できる。学務部によると、「神戸大生が他大学で活動するとき個人宛の許可証などが必要となるのであれば、その旨をメールで学生支援課に送ってもらい、その都度大学側が許可を出すことになる」という。

 学生支援課課外活動担当から非公認課外活動団体に9月10日13時42分に送られたメールは次の通り。(個人情報は修正しています)
〜〜〜
非公認課外活動団体 御中

学生支援課課外活動担当の〓〓です。

学外での課外活動に際し、これまでは学外者の参加は監督・コーチ等の
指導者に限り認めてきましたが、他大学の学生についても
以下の条件を満たせば、参加可能とします。

・「新型コロナウイルス感染症拡大予防講習会」の受講
・所属大学から活動許可を得ていることが確認できるものの提出
 (例:活動許可書、許可する旨が記載されたメール等)

学内での活動は、引き続き本学学生のみですのでご注意ください。
--
************************************************
国立大学法人 神戸大学
学務部学生支援課生活支援グループ(課外活動担当)
〓〓
*************************************************
〜〜〜


後期から課外活動も「レベル1」に 活動制限指針

2020-09-10 13:25:28 | ニュース
 神戸大は、後期の授業が始まる10月1日から、課外活動も活動制限指針を「レベル1」に引き下げる。ニュースネット委員会の取材に対して学務課の担当者が明らかにした。具体的な制限の内容を変更するかは未定。

 学務課によると、「(課外活動も)『レベル1』に引き下げる予定だが、それによって具体的な内容に変化が出るかどうかというところはまたホームページでお知らせするつもりだ」という。
 「新型コロナウイルス感染拡大防止のための神戸大学の活動制限指針 」は、制限がないレベル0の「通常」から、最も制限が重いレベル5の「原則停止」までの6段階で、感染防止のために研究や学生生活で制限される内容を定めている。
 9月10日現在の活動制限指針では、課外活動はレベル2「制限ー小」とレベル1「一部制限」で文言は変わらず、「感染拡大防止に配慮して、一部の課外活動を許可」とされている。


(画像:神戸大トップページに掲載されている10月1日からの活動制限指針表。)

 9月8日の公式ホームページでの発表では「授業(講義・演習・実習)」と「学生の入構」を現行の「レベル2」から「レベル1」に引き下げるとしていた。10日13時の段階では、8日の発表ページに課外活動に関する記載はないが、全学トップページに掲載されている10月1日からの制限指針表では「課外活動」もレベル1になっている。

○新型コロナウイルス感染拡大防止のための神戸大学の活動制限指針(2020.10.01~)
https://www.kobe-u.ac.jp/documents/NEWS/info/student/guidelines_activityrestrictions20201001.pdf
○令和2年度後期における授業等の取扱いについて
https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/sub_student/2020_09_08_01.html


感染者情報 神戸大はなぜ学部別サイトにしか掲載しないの?

2020-09-09 16:11:41 | ニュース
 8月以降、神戸大学内の新型コロナウイルス新規感染者の発生情報が、学部別のホームページにしか掲載されていない。3月にドイツ旅行帰りの学生3人の感染が分かった時は、全学ホームページ上で詳細な経緯が掲載された。京大、阪大などは全学ホームページで感染者がまとめて発表されているが、なぜわかりやすいページで公にしないのか。<塚本光>


 8月3日に工学研究科、6日に経営学部と相次いで新型コロナ感染者の発生が公表された。どちらも各学部独自のホームページにだけ掲載され、ニュースネット編集部では疑問の声が上がった。
 4月6日にドイツ旅行帰りの学生3人の感染が発表された際には、全学ホームページ上で詳しく経緯が掲載されたのに、今回は、各学部や研究科のページに目立たない形で掲載されたからだ。
 関西圏の大学では阪大、京大、関大、同志社大、立命館大などで全学向けのホームページで感染者がまとめて発表されている。
 阪大では全学ホームページ内の「本学における感染状況について」という項目に、感染情報が判明した日付ごとにまとめて公表されている。

 広報課に聞くと、3月にドイツ旅行に行った学生が感染発覚した際は複数人感染者が出たことと、自粛を要請していた海外渡航での感染だったこともあって記者会見を開く対応をとったため、全学向けのホームページで発表したという。
 一方、8月に感染が発覚した2件に関しては、入構禁止が出ている中であり、工学研究科の学生は研究のため一度大学に来ていたが、マスクなど感染対策をしており滞在時間もわずかで、濃厚接触者はいなかった。
 また、経営学部の学生は入構禁止措置の中で大学には来ていなかった。その後、大学での接触や感染は極めて可能性が低いと保健所から報告が来た。
 これらの理由から今回は、「学部のホームページで感染者が出たことの報告と注意喚起を行うのみにいたった」という。
 他大学では学内の感染の可能性がなくても、全学サイトに掲載している。

 広報課によると、どのページに掲載するかは総務課の判断だという。
 総務課に取材すると、「よその大学がどうこうということではない。大学としてもいろいろ検討した上で決めたこと。春とは状況が違う」という答えが返ってきた。


(画像:阪大の全学ホームページ。感染判明例が発表日の順に掲載されている。)


(画像:阪大の感染判明例を報じるページをみると、学内に濃厚接触者がいない例でも掲載していることがわかる。)

 各地の大学でクラスターが発生し、感染が学生にも迫っていることをひしひしと感じた7月、8月だったが、情報を一覧でキャッチできない掲載方法が最善と言えるのか。
 コロナ禍のもとで、「ネット上で情報を、わかりやすく伝えるにはどうすればよいか」そのコミュニケーションの方法が問われている中で、神戸大の担当部局からは歯切れの良い答えは返ってこなかった。


(画像:4月に感染者の判明が発表された際の神戸大全学ホームページのスクリーンショット)


(画像:8月に感染者の判明が発表された際の神戸大工学研究科のホームページのスクリーンショット)


(画像:8月に感染者の判明が発表された際の神戸大経営学部のホームページのスクリーンショット)


(画像:京大の全学ホームページ。感染判明例がまとめて掲載されている。)



三商大戦 今年はコロナで中止

2020-09-09 00:39:31 | ニュース
 今年、神戸大の主幹で行われるはずだった一橋大、大市大との三大学で行われる体育大会「三大学体育大会」(通称「三商戦」)が、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となることがニュースネットの取材でわかった。来年は、再び神戸大が主幹校となって行われる予定。<塚本光>

 神戸大体育会幹事長でオフショアセーリング部所属の岸本大希さん(営・3年)によると、8月13日に全ての種目で今年の三商戦の開催中止が決定したという。
今年は全種目で神戸大が、また来年は大市大が主幹校となる予定だった。しかし、大市大は大府大との合併の影響で主幹校として開催することができず、また東京オリンピックが来年に延期になった影響で一橋大も開催が不可能で、結局、来年三商戦が開催された場合は神戸大が主幹校として開催することになっている。

 三商戦とは前身が高等商業学校だったことから「旧三商大」と呼ばれる神戸大、一橋大、大市大の三大学で毎年定期的に行われるスポーツの総合定期戦のこと。例年、6〜7月ごろに開会式が行われ、その後、硬式野球、サッカー、バスケットボール、陸上競技など種目別に試合が開催されてきた。


(画像:昨年の3大学応援団合同演舞演奏発表会の模様)




新型コロナ大学クラスター 7月から8月に多発

2020-09-08 22:14:29 | ニュース
 7月から8月にかけて、大学生を中心とした新型コロナウイルスのクラスターが各地で発生した。長時間にわたって大人数で行動を共にした事例が多く、また大多数が無症状者である「無意識のうちのクラスター化」という点も特徴だ。課外活動や会食・旅行などがクラスター源となった例が多いが、後期に対面授業が拡大されると、「授業クラスター」が出現しないかが心配される。<吉田真奈香>

 7月から8月にかけて、対面授業が一部で始まったり、サークル活動も緩和されたりした時期だったため、各地で感染が広がったとみられる。
全国10大学12例をみてみると、クラスターが発生する背景としては課外活動(部活やサークル)、合宿所や寮、会食、旅行などがあり、多人数で長時間行動を共にするという点が共通していた。
 いずれのクラスターでも、1人または少人数の感染をきっかけにPCR検査を行うと、無症状者や軽症者が見つかり、集団感染が判明するというケースが多かった。

 8月上旬に判明した三重大医学部生のクラスターでは、旅行で学生間に感染が広がり、さらに対面授業に出席した学生から教員に感染した疑いが報告されている。

 また、感染者が部員ら計60人になった天理大ラグビー部の寮での集団感染では、報道されて以降、部員以外の学生が教育実習を断られたり、アルバイト先から出勤しないように求められたりするケースがあったと報じられた。大学と市長が8月20日に記者会見して冷静な対応を市民に呼びかける事態となった。

   ○        ○

 7月17日に、東北工大の学生間で感染者計15人のクラスターが発生したと分かった。
大学側の発表などによると、7月6日に仙台市内で学生18人が会食。14日に1人の感染が分かったことで、同席した学生に検査を行ったところ、16日には11人、17日には3人の感染が発覚し、計15人の感染がわかった。16日には大学側が謝罪の会見を行った。
(東北工業大サイト https://www.tohtech.ac.jp/topics/important/16582.html

 同じく7月17日、中央大の運動部の合宿所で、計13人の新型コロナ感染が確認されたと発表された。
 15人の学生が共同生活をする合宿所で、1人の発熱をきっかけに集団感染が発覚。この運動部はキャンパス内の屋外の施設で活動していた。
(中央大サイト https://www.chuo-u.ac.jp/news/2020/07/50162/ ほか)

 7月24日には、京大が学生計5人の感染確認を発表した。
それによると11日、12日の屋外での課外活動に参加した学生1人の感染が確認され、その学生と接触疑いのある学生や指導者計54人に対してPCR検査を実施したところ、判明した。京大は7月21日、再開していた課外活動をいったんすべて禁止にした。
(京大サイト http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/soumu/news/2020/200724_1.html

 同じく7月24日、阪南大(大阪・松原市)の部活動で計20人のクラスターが発表された。21日に1人の学生の感染が判明。23日、同じ部活動に所属する学生19人の感染が分かったもの。その後さらに感染者が増え、8月2日には計27人になった。
(阪南大サイト https://www.hannan-u.ac.jp/gaiyou/news/2020/n5fenj000002xi7d.html

 7月28日までに、横浜国大の運動系サークルで計10人の感染が判明した。大学側の発表では、学外での会食が感染源とみられるという。7月30日までに、さらに増えて関連の感染者は16人に。
(横浜国立大サイト https://www.ynu.ac.jp/hus/koho/24286/detail.html

 さらに、8月には三重大医学部のクラスターが次々に明るみにでた。7月23日から24日に和歌山県に旅行に行った学生ら、計24人に感染が広がった。
 8月1日に学生1人の陽性が判明、濃厚接触者7人。
 2日に学生9人の陽性わかる。学外での会食や旅行が疑われている。
 3日に学生5人の陽性判明。和歌山県訪問と関西方面訪問の2ルートの可能性指摘。
 4日に学生7人陽性判明。うち6人は和歌山訪問者の1人と県内でボウリング。
 5日に学生1人陽性。
 8日には、教員1人が陽性。授業で学生と接触の可能性。
(三重大サイト http://www.mie-u.ac.jp/topics/university/item/mieu-covid19_4_20200805.pdf ほか )

 8月4日までに九州大でも感染者が相次ぎ、クラスターも確認された。
 7月30日に研究者1人、8月1日から2日にかけて計4人の学生の陽性が判明。
この5人のうちの1人の接触者がPCR検査を受けた結果、8月4日にさらに7人の陽性が確認された。大学は、このクラスターは、学外での行動や会食が原因とみている。
(九州大サイト https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/notices/view/1688

 8月8日までに、日体大柔道部で合わせて10人の感染が確認された。
7月29日に2人の学生の陽性が判明。関係者にPCR検査を行ったところ、8月8日までにさらに学生や指導者8人の陽性が明らかになった。大学は男子柔道部が活動する道場がある世田谷区のキャンパスへの学生の立ち入りを禁止する対応をとった。
(日体大サイト https://www.nittai.ac.jp/topics/pr/7302.html )
 
 8月中旬には、同じく日体大レスリング部でクラスターが発生。
 8月14日までに学生2人が感染。関係者62人のPCR検査を行い、新たに学生15人と20代のOB3人の感染が発覚。その後、31日までに新たに7人の関係学生の感染が判明、クラスター総数は計27人になった。
(日体大サイト https://www.nittai.ac.jp/topics/pr/831.html ほか)

 8月16日、天理大ラグビー部の寮の学生20人の感染を発表した。
同大ラグビー部では12日に学生1人の感染が判明。接触者59人に対してPCR検査を行った結果、新たに学生19人の感染が明らかに。
 さらに、その後8月28日までに、新たに部員学生40人の感染が分かっている。関係者の総感染数は60人に達した。
8月18日、天理大はラグビー寮からの学生の一斉退去、関係施設の清掃を実施するとした。
(天理大サイト http://www.tenri-u.ac.jp/topics/q3tncs00001wi06n.html ほか )
 
【追記】奈良県は9月9日、天理大のラグビー部では最終的に部員62人の感染が確認され、9月7日までに全員が退院するなどしていて、確認された感染者集団(クラスター)について「終息した」と発表した。(2020年9月10日06:07 編集部)

 8月28日、信州大の学生の間で感染者計7人の会食クラスターが起こったと発表された。
8月19日に県内の飲食店で学生が8人で会食。25、26日に1人ずつ陽性が確認され、さらに後日、5人の学生の感染が分かった。
 (信州大サイト https://www.shinshu-u.ac.jp/news/2020/08/828-2.html

 8月29日、京大の学生寮で計3人の新型コロナ感染があったと、大学が発表した。
まず8月22日に寮生1人の陽性が判明。29日、その接触者として新たに2人の寮生が感染していたと発表。
 (京都大サイト http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/soumu/news/2020/200829_1.html


《2020年7月〜8月の全国の大学での主なクラスター》
 発表日  大学名  クラスターの概要
7月17日…東北工大…会食、計15人感染
   同日…中央大……部活動、合宿所、計13人感染
  24日…京 大……屋外の課外活動、計5人感染
   同日…阪南大……部活動、計27人感染
  28日…横国大……サークル、会食、計16人感染
8月 5日…九州大……会食など学外活動、計8人感染
   8日…三重大……旅行、会食、ボウリング、対面授業など、計24人感染
   同日…日体大……部活動(柔道部)、計10人感染
  28日…天理大……部活動(ラグビー部)、寮、計62人感染
   同日…信州大……会食、計7人感染
  29日…京 大……学生寮、計3人感染
  31日…日体大……部活動(レスリング部)、計27人
(メディアの報道による)