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商船大からの伝統ある端艇部 「本巡航」で何が

2019-08-06 22:43:12 | ニュース
 端艇部は、神戸商船大時代からの伝統がある課外活動団体で、毎年この時期に「本巡航」といわれる、瀬戸内の航海を行ってきた。

●毎年8月に「本巡航」 3日のツイッターに出発報告

 同部サイトによると、例年、「水無月巡航」、「文月巡航」などの航海を行ってきた記録があり、8月に「本巡航」が行われるのが恒例となっているのがわかる。
 今年もツイッターには、8月3日付で、「今年も夏の本巡航が始まりました。 夏の日差しよりも強く、8日間の航路を漕ぎ切ります!」と書き込まれていた。今回の事故も、この「本巡航」と呼ぶ航海の中でおきたとみられている。

 去年(2018年)のツイッターでは、8月10日付で、「今年は淡路島や徳島、香川を経由し女木島に向かい小豆島などを経由し帰ってくるという計画です!」と書き込まれている。
  2017年も、8月14日に「小豆島に向けて漕いでいます(^-^)」。2016年は、8月11日に「巡航3日目。早くも坂越に到着」と書き込まれていて、赤穂市坂越沖とみられる写真が添付されている。

●毎年ホームページに報告 2018年は掲載なし

 同部のホームページ(http://kobe.cutterjapan.com/event.html)には、
  ▽2014年 8月12日深江〜16日女木島〜21日深江
  ▽2015年 8月7日深江〜11日女木島〜15日深江
  ▽2016年 8月9日深江〜13日女木島〜18日深江
  ▽2017年 8月11日深江〜15日淡路島〜18日深江
とあり、2017年8月に実施された「2017年本巡行」では、淡路島西岸に航路を変更していることがわかる。
 この年には、播磨灘を家島諸島坊勢に向かい、小豆島坂出から淡路島西岸にいったん上陸して、深江に帰る記録が掲載されていて、毎日の、気圧配置図や気象データ、風邪や海面の様子とともにクルーの写真も報告されている。
 ただ、去年、2018年の報告は、なぜかこのサイトには掲載されていない。

●しおりには「事故防止措置」 風や波高に基準

 2016年の本巡行のしおりには、「事故防止措置」の項目に、「強風時、波頭が砕け白波ところどころに見え始めたら、近くの港へ避難できるよう入港準備をする(風速6m 以上、ビューフォート4以上) 」、「波長 5m以上のうねりがあり、かつ波高1m 以上ある」、「(台風接近で)航海予定時間内に強風域(風速10m 以上)に近づく可能性がある」といった条件で、「出艇中止」すると書かれている。また、「深江ボンド発航時の出艇許可は、艇長の報告を受けて顧問教官がこれを行う」とも書かれている。
 ツイッターやホームページを見ると、「本巡航」は海の男たちの伝統と誇りを感じさせる行事だ。
 今回の本巡航でなぜ事故が起きたのか。端艇部からの報告が待たれるところだ。

●海事系大学の競技大会で今年は4位

 カッターボートは大型の手漕ぎのボートで、もともと大型船舶の救命・連絡用に搭載されている。競技艇の場合、全長は9メートルが標準で、漕ぎ手12人に艇指揮1人、艇長1人のあわせて14人が乗り組む。
 
 神戸大端艇部は全日本カッター連盟(http://cutterjapan.com)に所属し、神戸商船大時代からの伝統がある課外活動。深江キャンパスに艇庫がある。
 5月18日、広島県呉市の海上保安大学校で行われた海事系大学などが参加する「全日本カッター競技大会」では、男子は12チーム中で4位に入る成績を残している。(「男子カッター部 全日本競技大会で4位」https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/67bedc401364cd92bd1c9744e501fe73)


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