野球ファンとしてできること

王監督　米メディアに世界一宣言！ (スポーツニッポン)


２年前のとあるライオンズ対ホークス戦、僕は西武ドームにいた。９回表、ピンチヒッターとして打席に向かうのは、アテネオリンピックから帰国したばかりの城島健司。帰国してまだ数時間しかたっていないにもかかわらず、思いがけない選手の登場で、球場はわいた。このとき、ホークスファンはもちろんのことライオンズファンからも、長島ジャパンの４番打者の労をねぎらう拍手がおくられた。ホークスとライオンズは熾烈な首位争いをしている最中であったが、このときばかりは敵味方なく、日本を代表した選手の健闘を讃えた。

あと１ヶ月半に迫ったＷＢＣ。開催に向けてはまだまだ波乱がありそうである。だがいずれにせよ、やった方が良い、やるからには応援しようというのが、ここ数日間の報道、他の方々のブログを見ていて思ったことである。

確かに、問題は山積み、辞退者は続出、盛り上がりはいまいち欠けている。自分自身、面白みがないと思っていた一人である。だが、野球を世界的に発展させたいという考えは、野球ファンである以上少なからずある。野球は感動できるスポーツである。このことを、同じアジアの人にも、アフリカの人にも、ヨーロッパの人にも、教えてあげたい。このＷＢＣはそのきっかけになる重要な大会だ。

おそらくこの第１回は、実施してみればいろいろな課題が出てくるだろう。だが１回目がなければ２回目もない。１回目に出た問題点は、２回目のときに解決すれば良いのだ。そうやって規模の大きな大会になっていくはずである。

今回選ばれた日本代表３０人が、今の日本人選手の中の最高の３０人だとは思わない。だがしかし、「出場したいと思っている選手」の中での最高の３０人だと思う。そしてその選手たちは、きっと最高のプレーを見せてくれるはずである。野球の素晴らしさを教えてくれるはずである。今までとは違う感動を与えてくれるはずである。

そして指揮官も。



王さんのこんな姿が見てみたい。王さんを真の世界一にしたい。今その夢がかなうときである。

今回出場する３０人は、野球の新しい歴史をつくる３０人である。一方で僕自身は、歴史をつくるファンになりたいと思う。盛り上がりに欠けると言うのなら、せめてこのブログでは盛り上げていこう。力の限り日本を応援しよう。最高のプレーをこの目でみよう。最高の感動を味わおう。そして彼らが戻ってきたら、敵味方なく賞賛しよう。ホークスの選手もそれ以外の選手も、今までとは違った見方ができるはずだ。

３月３日開幕、今から楽しみだ。



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