やま建築研究所

私が感じたこと、気になった建築などを書き留めたノートです。

「夕陽のギャングたち」を観ました。

2011年01月05日 04時57分56秒 | 映画

映画では西部劇が好きです。
なぜ好きなのか、はっきりした理由はないのですが、郷愁のようなものを感じます。
とはいっても、西部劇が映画として隆盛を誇っていたのは1960年代初頭。まだ私の生まれる前のこと。

小学生の頃、土曜の夜といえば「8時だョ!全員集合」。待ちに待った1週間。笑って、こらえてあっという間に1時間が過ぎ去ります。
祭りの後の静けさか、さびしさ漂う夜の9時。当時は深夜のような感覚でした。
土曜の夜のみ、夜更かしでテレビを見ることが許されていた我が家では、「ゴールデン洋画劇場」にチャンネルが移ります。
1980年代前半はテレビで流れる映画といえば、カンフーや戦争、刑事ドラマ、そして西部劇が主流でした。
そんな中でも、威張らない、つるまない、媚びない。頼れるのは自分の腕。そんなダンディズムな男の生き様を描いた西部劇が大好きでした。

しばらく遠ざかっていたのですが、久々に観た西部劇が「夕陽のギャングたち」
「真昼の決闘」や「荒野の七人」といった有名作品ではないけれど、ツタヤのオススメコーナーで見つけて、つい借りてしまいました。

荒野を疾走する駅馬車とそれを乗っ取る強盗団。西部劇らしいシーンではじまったのもつかの間、バイクが突っ走るは、ダイナマイトをぶっ放すは、戦車も出るはで、今まで観てきたものとは一線を画した、ハチャメチャ西部劇でした。
「なんか違うな」と違和感を感じながらも、借りてしまったDVD。特に忙しくもないので、最後まで観ることにしました。

時代設定は20世紀前半。ストーリーはメキシコ革命が舞台。
一族で旅人を襲い、生計を立てている山賊の首領と爆薬使いの風来坊。
出会った時から互いに利用し、利用されながらも時代のうねりに巻き込まれていきます。

革命という国をあげての大きな戦いが繰り広げられる中、銀行強盗という悪事を働くつもりが、政治犯の解放という結果となり、英雄にまつりあげられる主人公たち。

BGMに「シェン、シェン、シェーン」という怪しく奇妙な歌が流れる回想シーンは、ぼかした映像が甘酸っぱい恋愛映画のワンシーンのよう。

橋をふっ飛ばし、機関銃をぶっとばし、最後は機関車大衝突。

そして、互いに対立していた者同士が友情で結ばれる。


見方によってはコメディ映画。西部劇の枠を超えた新ジャンルの作品でした。


     


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