映画「コーチ・カーター」を観ました。
舞台はサンフランシスコでも特に治安の悪いところにある高等学校。
成績不振、ドラッグの蔓延など、「荒れた学校」でもある。
負けることに慣れてしまったバスケットボールクラブの部員たち。
すさんだ生活と将来に希望がもてない現実。それ故、練習に来る目的は、ただの時間つぶし。
そんな弱小チームのバスケットボールクラブにコーチとして赴任してきたのは、サミュエル・L・ジャクソンことカーター。
「決められたことを守れない奴は、今後の人生でつまずく」との強烈な信念のもと、文武両道を宣言。
「バスケがうまいだけじゃ許さない。学生である以上は勉強が本分だ」
かたくなにも主張を曲げず、保護者や地域住民、そしてチームの部員とも衝突。
離れていく者もいたが、最後は部員たちはカーターのもとに戻ってくる。
部員たちは皆バスケが好き、そしてなによりコーチのカーターが大好きだった。
大学進学がそんなに至上命題なのか?、と行き過ぎとも思えるカーターの主張。
でもこの信念はカーターが今までの人生で経験してきたことの結論だった。
大切な教え子だからこそ、今後の長い人生を幸せに生きて欲しい。
カーターの思いに、部員たちも行動と結果で答えます。バスケットだけでなく、勉学、生活態度でも。
遊びたい盛りの高校生。誘惑もそこかしこにありました。
でも互いに助け合う仲間の絆の方が強かった。抜群のチームプレーで出る試合、すべてに勝ち進み、ついに・・・。
この話は、1999年の実話をもとに描かれたとのこと。
目標を与えられた不良少年たちは、いつしか自分たちが目標とされるまでに成長。
プロバスケ選手や、医者、弁護士など卒業後も社会で活躍中です。
学校、保護者、マスコミを敵にまわしても、ぶれない信念。
試合に勝つだけでなく、社会の勝ち組へと生徒を導いた指導力。
こんな上司のもとで働けたらなぁと、そんなグチも許されるでしょ。
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