5月8日(木)晴れ リド島~ヴェネチア~フィレンチェ フィレンチェ観光、フィレンチェ泊。
5時30分:起床。今日は、ヴァザーリの回廊見学の予約時間には絶対間に合わせないと拙いので、早立ちとなった。素早く着かえて6時10分にバゲージダウン。外を見ると少し明るい。日の出が撮影できるかもしれない!と急いでホテルのプライベート・ビーチへ向かう。もう10分早ければ・・・・・と後悔したが海岸まで走って撮影する。 ビーチは、映画「ベニスに死す」の最後の場面で使われたと言われ人影も無く静かだ。主人公が最後に横たえた海辺のデッキチェアは無く、多数のバンガロウがシーズンを待っていた。
6時45分:朝食。これまでのホテルに比べ種類が多く果物もある。一晩泊まるだけでは勿体ないホテルと思ったのは自分だけだったのだろうか?
7時35分:リド島を出発し、バスの発着場のローマ広場まで船で移動。
8時10分:ローマ広場着。トイレ休憩。トイレ使用料1ユーロ。この辺から無料のトイレが少なく、有料のトイレが多くなる。トイレは0.5~1ユーロ。
11時50分:フィレンツェ到着。早めの昼食で中華料理。丸テーブルではなく普通のテーブルなのでお皿、料理、調味料のやりとりに戸惑う。いつもの中華とは味が違う。
13時10分:現地の日本人ガイドのFさん(名前を忘れました)が、颯爽と現れ古館キャスター調の口調で流暢に説明が始まる。ミケランジェロが「天国の門」と絶賛した、サン・ジョバンニ洗礼堂の青銅の門扉に彫られたギベルティの絵を見て、ドォオモの中へ。
3色の大理石で作られており、 そのクーポラの天井に描かれているフレスコ画は、「最後の審判」をテーマにしたもので、素晴らしい。次のウフィツィ美術館の予約時刻が迫っているので、急いで出る。
14時:今日の一番期待の高いウフィッツィ美術館へ入場だ。100段の階段を歩いて3階まで登る。期待が高まる。そこは小部屋に分かれていて、有名なルネッサンス絵画がズラリ。ジョットの「王座の聖母子」の目線と膨らみ、ボッティチェリの先生の先生であるフィリッポ・リッピの「聖母子と二天使」、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」「春」に見られるサークルと永遠性、レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」の透視画法と「東方三博士の礼拝」未完成の絵の中に自画像を描いた理由、ミケランジェロがただ一つ描いた「聖家族」、ラファエロの「自画像」「ヒワの聖母」の中のメディチ家の力の表現・・・・名解説が続く。これぞ名画を堪能!!
館内は全て撮影禁止。 廊下の途中で外の撮影だけ許される。窓からヴェッキオ橋が見える。右に見える茶色の屋根は、これから入場するヴァサーリの回廊だ。回廊はヴェッキオ橋の2階を通って、対岸のピッティ宮殿まで続いている(^。^)y-.。o○
ミケランジェロの「聖家族」の部屋のすぐ横に、厚い鉄の扉がある。ここがヴァザーリの回廊の入口だ。この前で休憩をとり、時間になるのを待つ。時間になると2名の警備員が来て扉を開け、全員が中に入るとガチャンと扉をしめ、我々の前と後ろに立つ。重々しい(ー_ー)!!昔、この回廊の爆破事件があり、それ以降警備が厳重になったという。階段をおり、その爆破された絵画の解説をしようとしたとき、「人数が足りない!」と警備員が叫ぶ。一瞬緊張が走ったが、勘違いと判り一安心。
回廊には、メディチ家の歴代の肖像画はもちろん、有名な画家の自画像で壁が埋め尽くされている。レンブラント、ドラクロア、シャガール等々・・・・。画家も売るだけでなく、ここに掲げられるのが名誉だったという。廊下は狭いので持ち物が限定され、バックを後ろに背負うことは禁止、前に抱え、なるべく中央寄りを歩くことを、途中何度も注意を受けた。絵画にカバーも何も掛っていないので当然のことではあるが。
16時30分:外へ。今度は回廊を見上げながらヴェッキオ橋を渡り、シニョーリア広場へ。ここで18時30分までフリータイム。フィレンツェでは名刺入れを購入したかったので、革製品の店を探す。路地を行ったり来たりして、ようやく気に入りのものを見つけた。その途中でイノシシの像が。鼻を触ると幸福になるとかで、子供の集団が代わる代わる撫ぜていた。
19時45分:フィレンチェが一望できるミケランジェロ広場へ。そしてその近くのレストランで夕食。ラビオリとトスカーナ風ステーキと硬いケーキにリキュールを添えて。硬いケーキは本当に硬い。リキュールに浸けて食べる。
20時45分:ホテル・コロンブス到着。