青春

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七人の侍

2007-06-04 10:49:46 | 映画

6.2(土)曇り 映画鑑賞。

久しぶりに「七人の侍」を見た。

家族と開業祝いのフランス料理を食事後、美術展を見ようとひろしま美術館へ。看板を見ると常設展しかやっていないのでガッカリ。同じ物をみても仕方ないなー(;一_一)

隣の映像文化ライブラリーを久しぶりに覗いてみるか??行ってみると図書館は工事のため臨時休業。隣のライブラリーは開いている(^O^)/それも間が良く10分ぐらいで上演だ。今日は黒沢明監督の「七人の侍」だ。ラッキー(^。^)y-.。o○

久しぶりに「七人の侍」を見たがいつ見ても新しい。三船敏郎の奔放な動き(演技なのか?地なのか?)につい引き込まれてしまう。暴れん坊と優しさを上手く出していて黒沢監督の手腕が光る。更に志村喬の存在感。名脇役としてならした演技を堪能できる。

そして最後のシーンの志村の言葉が印象的だ。志村「また、負け戦だったな」、加東「エッ」、志村「勝ったのは農民たちだ」。自分たちが戦って野武士に勝ったけど、仲間を失い虚脱感を覚えるのに、農民は嬉々として田植えに精を出している。その前のシーンで三船が言った「一番しぶといのは農民だ。米が無い無いと言いながらどこからか酒まで出して来る」という前置きがあるので印象的な言葉になっている。

これは現在の世の中では「勝ったのは官僚」とか「勝ったのは派閥」とかに置き換えられる。前首相は「○民党をぶっ潰す」とか「派閥をぶっ潰す」とか「政治改革だ」とか劇場仕掛けの言葉で人気を取って一時的に良くなったように見せたが、あっという間に元に戻った。「○民党の横暴」はこれまで以上になったし、派閥は相変わらず。政治は官僚の言いたい放題のお膳立てを、さも自分たちが考えたかのように見せびらかす。それに●明党が尾を振ってついて行く。

黒沢監督はこんな世の中を見通していたのかも知れない。参議院選挙はこんな政党に絶対勝たせてはいけない。


眉山

2007-05-23 11:11:43 | 映画

5.19(土)晴れ 映画「眉山」を見る。

久しぶりに映画を見に行く。見たいと思った「東京タワー・・・・・」が既に始まっていたので他のを探す。ここは11シアターあるので便利だ。あまり噂になっていなかったが、松島菜々子が主演している「眉山」をみることに。カウンターで席を予約しシニアカードを見せると1000円。

映画は阿波踊りとそれに関わる人間模様を描いたものでさだまさしが原作を書いたらしい。、松島菜々子と宮本信子のやりとりが良い。私生児を生んだ母親と子供を好演しておりスッと物語の中へ入っていけた。

宮本信子のシャキッとした姿と切れの良いタンカは、過去飲み屋の女将という経歴を素直に想像できるし、浄瑠璃「傾城阿波の鳴門」の一部を語って聞かせる口調は本職と変わらない。結構長い口上だが淀みがない。口調も上げ下げも本職はだし。さすがプロだ。娘に喋れない胸の内をよく表現している。

松島菜々子も久しぶりに見たが美しいだけではなく、演技派だと思った。私生児として育った娘の親に反発しながら親を気遣う姿を好演している。最後に見せた優しい顔が印象的だ。

阿波踊りが圧巻だ。一度は阿波踊りの本場へ行ってみたいと思っているが、踊っている人がキョロキョロしていない。みんな没頭して思い思いの踊り方で楽しく踊っている。小さい子も年寄も自分のペースで踊っているのが気持ち良い。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン。一度踊ってみたい。

映画の筋で理解できないところがあった。宮本信子のキップのよい啖呵は東京弁だから女将の時期は東京?娘を生んだのは徳島?生んだあとそこで娘も成長しているし、名物飲み屋にしたのも徳島?いつ東京弁に染まったの?

久しぶりの映画鑑賞だったが、またブラッと来るのも良いなと思った。