ガーリーバンドSCANDALに嵌った日

ガーリーガレージなバンド、SCANDALを応援するブログです。

スキャフェスライブレポ④

2016-08-26 10:13:31 | ライブレポ

長くなってしまっているスキャフェスのライブレポもいよいよ最終回に突入しました(^^ゞ
まだアンコールについて書いていなかったので、ラストはアンコールでの模様をお伝えしようと思います。

このアンコールがまた・・・実によくうまく考えられているんですよねぇ。
ここまででもさんざん楽しませてくれているスキャフェスですが、このアンコールの一連の流れのおかげで、さらに魅力が増してるように思います。

ライブ開始からは2時間半ほどが過ぎ、太陽はもうほとんど沈みかけています。
このころになるとさすがに過ごしやすくなっており、吹き付ける風も勢いを増した感がありました。
そんななか、アンコールの声に応えてメンバーが着替えて再度登場。いきなりアンコールの1発目を演奏します。



アンコール1、Rock'n Roll

始まったのはちょっと懐かしいこちらの曲、だったんですが・・・ぶっちゃけかなり意外でした。
隠れて好きな曲なので(^^ゞ、イントロが始まった瞬間に疲れも忘れて興奮しちゃったんですけど・・・まさかやってくれると思っていなかった、ノーマークの曲だったので驚きもありました。
しかもアンコールの1曲目にもってくるとは。
このポジションの曲って大事だと思うんですけど、その大役を「Rock'n Roll」が担うとは思っていませんでした。

ただ「I wanna be your Rock'n Roll」の歌詞を聴いたときに、ハッと気付きまして。
まさに歌詞そのまま・・・SCANDALからこの日集まったファンへの強いメッセージが、この言葉に込められていたんじゃないかと思うんです。
「あなたのロックンロールに私はなりたい」
ストレートですけど、ファンに対しての強い感情だと思うんですよね、この言葉って。求愛行為といってもいいくらいの。

結成10周年という記念を迎えたSCANDALですが、今ここに立って、改めてファンとともに次なる一歩を踏み出す。
そんな決意がこの曲を選んだ理由になってる気がします。特に作詞作曲を完全に自分たちの手で行うようになった今だからこそ、「あなたのロックになりたい」という言葉は重いと思いますね。

言うなれば、10周年の次の一歩を踏むための、決意表明。
そのための一曲が、この「Rock'n Roll」だったんじゃないでしょうか。



MC

ここでHARUNAからMCが。47都道府県を回る全国ツアーと、人気投票によるベストアルバムの発売が発表されました。
ここらについてはすでにご存知の方が多いと思いますが、ライブレポ特別篇として別記事で改めて感想を書こうと思います(^^ゞ

これまでの10周年への歩みとスタッフ、ファンへの感謝が述べられましたが、一番印象的だったのは「一番嬉しいのはこの4人で10周年を迎えられたこと」という言葉でした。
「奇跡」という言葉を使っていましたけど、ファンから見てもこの4人が揃ったのは奇跡だと思うんですよね。
SCANDALより人気があるバンドも、演奏技術や楽曲制作に長けたバンドも、いっぱいあるとは思うんですが・・・4人全員が個性を発揮し、しかも全員が認められているなんてバンドは他にいないんじゃないでしょうか。大体はヴォーカルがひとりで目立っていたり、あるいは楽曲制作は決まったひとがほぼ固定で作っていたり・・・というバンドさんがほとんどでしょうから。

そういう意味でいうとスキャちゃんはバンドの理想形だと思います。
これ、すごく重要なことだと思うのでもう1回いいますよ?w バンドの理想形がSCANDALにはあります。
この「奇跡的で最強のバランス」については、どんなバンドさん相手にでも胸を張って「すげーだろ!」と言えますよね(*´▽`*)

そんな4人が仲良く10年という区切りを迎える・・・そしてそれをメンバー自身が喜んでいる。
ファンからみても、やっぱりそれはとても嬉しいし、拍手を送りたい光景だったと思います。

「また明日ね、ってこれからも言いながら4人でこの先も頑張りたい」というようなHARUNAの言葉を聞き、あれ、このフレーズはどこかで聞いたことあるぞ・・・と思っている間に次の曲へ進んでいきます。



アンコール2、8月

『また明日』というフレーズが出てくる曲、それがこの「8月」でした。
正直この曲、やってくれると嬉しいな、やってくれるんじゃないかな、と期待しつつ・・・どこかで不安だったので(^^ゞ、実際に聴けた瞬間には心震えましたね。

メンバーが出会ったときのことを思い出してHARUNAが作詞したという「8月」ですが、発表当時からホントにいい曲だな、と思っていて・・・SCANDALというバンドが夢を語る際にはもっとも適している曲のひとつだとずっと信じていたのです。(「会いたい」もそうですが)
それがこの重要なタイミングで聴けたので、個人的には大感動でした。

しかも歌詞の内容と、今現実の光景とがあまりにもピッタリなんですよ! これはもう、計算ずくだったとしか思えないくらい。

『オレンジの夕陽浴びて」という歌詞の通りに、沈みかけた太陽が会場にオレンジの光を射し込む。
『ああ、風が吹く」という歌詞の通りに、海からの風が火照った身体を叩く。

まさに完璧なシチュエーションです。
そうなるとですね、自然現実と歌詞がリンクしてくるせいで、歌詞のなかのメンバーの心情と今の心情が重なり合ってくるんですよ。
妙な、気恥ずかしい言い方になってしまいますが・・・メンバーと自分とが一体化したような感覚になるんです。

そうなるともうね、今こうして大きな舞台に立っていることが、猛烈に感動を伴ってくるんですよ。メンバーが出会ってからここまで、10年の道を自然に振り返ってしまうというか。
なのでもう、心の底からどんどんと感動が湧き上がってきちゃって。

そんな状態のときに、心憎いことにw、モニター画面にバン! と沈みゆく太陽の光景が映し出されるんですよ。オレンジの光が。これがまた、神々しいまでの姿なんだな。
ステージ上のメンバーが見ているであろう、美しい光景にジンとしていると・・・今度はですね、野外の会場にいっぱいに埋まった観客が映し出されたんです。

これがもう、ひとがいっぱいに埋まってて。
SCANDALを見るために、それだけのためにこれだけ多くのファンが集まっている。
観客席からでは「おお、いっぱいいるなあ」くらいでイマイチ実感が沸かないんですが、ステージから映される観衆の人波は圧巻なんですよ。あまりにも感動的な光景で。

涙が溢れて困りました。
10年、よくやってきたなあと。ボクは500人のファーストワンマンから見てるので、こんなにも大きくなったんだなあって。
夏フェスで、楽しいお祭りだとばかり思っていたのに、こんなに感動させるなんてなんかズルいですよ。



アンコール3、SCANDAL BABY
 
ラストとなるのは、もちろんこの曲・・・SCANDALの国歌ともいわれる「BABY」です。これがなきゃ終われないというか。当然のように、これで締めないと記念ライブじゃないですよw

いつものように大盛り上がりの「BABY」なんですけど、ぶっちゃけ「8月」からの「BABY」はヤバイですよw
すでに感動で涙流れているのに、「SCANDALという存在をもっとも体現している曲」といってもいい「BABY」を聴かされてしまったらねえ・・・
歌詞をじっくり読んでももらえればわかるように、この曲って初期のメンバーの苦悩みたいなものが随所に滲み出てますからね。

そんなデビュー当時のスキャちゃんのことを思い出させられたら、「8月」のあとじゃキツすぎますってw
嗚咽しかけるくらい涙が出てしまって。
身体震えるし、もう大変でした。周囲に悟られないようにするのがw
ただ、すっかり暗くなっていたので、「これならバレないか」と気付いて途中からボロボロ涙流してやりました(^^ゞ
会場全体、すごく楽しそうなものだから、余計に感動しちゃいましたね。



アンコール4、SCANDAL IN THE HOUSE

「BABY」も終わってもう大満足、大感動・・・無事にライブも完走しよかったよかった・・・
HARUNAが「メンバーの紹介をします!」といったときには、すでにすっかり全て終わったつもりでいたんですが(そうなるのも仕方ないw)・・・SEで不意に聞き覚えのあるリズムが。

え、ここからアレやんのっ!?

うおお、やられた~! と思ってる間にホントのホント、ラストの1曲「SCANDAL IN THE HOUSE」が軽快にスタートです(*´▽`*)

これはホントにやられましたね~w 確かにメンバー紹介といって、これほど完璧なメンバー紹介もないですからw
いままでの感動はすっかり忘れて(いや、忘れたわけじゃないですがw)、ラストは頭ハジけて大盛り上がり(*´▽`*) いや~、ノリまくったなぁ。楽しかったなぁ。やっぱりフェスは楽しくないとねw

またメンバーが、すごいキレキレで動くんですよ(^O^) あの暑さでライブやったというのに、どこにそんな体力あるんだと。ラップも全員ラクラクとこなすしね。
スキャちゃん、改めて思いましたけど、凄いですよね。全員歌えるし、楽器できるし、踊れるし、しかもラップまでできちゃうっていうね(^^ゞ
このコたち、ホントになんでもできるな・・・と凄みを感じた瞬間でもありましたw



というわけで、まさに完璧な流れで、アンコールは終了。ライブも本当のメンバー紹介を経て、大団円を迎えます。
最後にひとりずつ、メンバーから挨拶があったんですが、特に印象的だったのはTOMOMIの一言でした。
「1年1年やってきて、この10年目で一番広い会場でライブできてるのが感動する」というものなんですが・・・
これって確かに凄いことですよね。つまりずっと右肩上がりでこの10年をやってきているということなので。いまだにスキャちゃん、成長中ってことですよ(*´▽`*)

帰り際にはSEで「BABY」が流され、会場はいつまでも盛り上がってましたね。しかも野外ライブの今回は、打ち上げ花火まで派手にあがるオマケつきです。
近くにいた家族連れの方が、小さなお子さんに「初めての花火だね」と見せて喜ばせていましたが、きっとそのお子さんの記憶には、「人生で初めて見た花火は、SCANDALの野外ライブだった」として残されていくのかなあと。

最後まで、ホントにいい光景が見られて、最高の一夜でした(*´▽`*)

泉大津での夏の野外ライブは、不便がないといったらウソになりますが、最高のライブでした(*´▽`*)

長いライブレポになっちゃいましたが、最後までお目通しいただき、ありがとうございました。

コメント (20)
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