ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

『鎖国と開国』を読む

2019年08月29日 10時31分50秒 | 読書
今手元に『鎖国と開国』と言う本がある。著者の山口啓二氏は(2013年没)は、日本の歴史学者で日本近世史が専門 の人です。

さて、日本は明治維新以降、国家と社会のあらゆる面で近代化に成功して西洋先進諸国と肩を並べるまでになりました。立憲主義に基ずく議会政治や産業殖産による生産力の増大を成し遂げた結果だと言われています。
当時、日本が成し遂げた近代化は他の東アジア諸国と比べると数歩も先んじていたと言えるでしょう。
日本の近代化は突然に訪れたのでしょうか。江戸時代には「鎖国」を行っていた島国・日本が近代化を成し遂げたのにはそれが可能になるだけの背景があったのだと考えることが出来ます。人の子供が産まれるのには母親の胎内での生育がなければならないのと同じように、「鎖国」の期間中に「近代化」の準備がされていたと考えるのが妥当でしょう。
それではその「近代化への準備」のために日本はどんな事をしていたのでしょうか?
この本はそんな疑問に応えてくれるのでしょうか。読んでみようと思っているのです。


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3 コメント

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鬼畜米英も嘘ではないと思います (猫の誠)
2019-09-02 19:19:03
 コメントに対する回答はお気遣い無用です。
ところで米軍基地の街に育った小生は、基地で働いているおばさんから、米軍の「余り」の缶入りのホットケーキなどいろいろもらいましたから、気さくな米兵は分かります。反対に、訓練の合間に空薬莢拾いしていたバイトのおばさんが、戦後何人か射殺されても事故で無罪放免でした。米兵には、おばさんたちが、射的の的に見えたようです。民族にも個人にも多面性がある、と思う所以です。
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コメント有難うございます (8ちゃん)
2019-08-31 09:10:06
「逝きし世の面影」をはじめて知りました。近代日本を訪れた外国人が当時のわが国について驚きを感じた例を挙げた書籍ですね。異文化に触れたとき、それまで持っていたのと違う実感を持つことはあると思います。戦後日本でも「鬼畜米英」が実はチョコレートをくれる気さくな兵隊さんであったことを思い出します。以前にいただいたコメントにも返事を書けないでおります。ご容赦ください。
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本を紹介します (猫の誠)
2019-08-30 21:49:59
 似ているようで似ていない本ですが「逝きし世の面影」という本を紹介します。江戸末期から、明治初期に日本を訪れた欧米人の記録から、当時の日本の風俗習慣宗教など多分野、に渡って書かれています。著者によれば明治末以降に既にこれらの日本の特徴は失われていたといいますが、小生には幼い頃の記憶が微かに想われます。著者は幼少期を外地で過ごしていたせいで、これらの残滓を知らないのだと思います。一番意外なのは、日本人は外国人を見ると群がって話しかけ、いつも陽気だということです。ただし、小生のような記憶のない人には、退屈な大著かも知れません。
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