ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

問題の解き方は一つではない

2018年01月06日 13時15分30秒 | 日記
社会の個人や企業や地域やそして国家はそれぞれに、何かの目標を持っているものです。
個人を取り上げてその人の目標を考えてみましょう。
仮に大学受験を控えてる学生がいるとしましょうか。
その人が入りたい大学を決めてそれに向って勉強をしていると仮定しましょう。

その人の力量が入りたい大学の水準に到達してないと判断されれば、その人はどのように行動するでしょうか。
其の大学を受験することをあきらめて、別のもっと入りやすい対象に目標を変えることも、彼が取りうる一つの戦略です。

このように身近な問題を例にしましたが、実は国が取るべき戦略もそのようにしなくてはならないと思うのです。
いま、わが国が国際上の諸問題に対しては、一つの戦略だけを大きく取り上げているような気がしているのです。

子供が学校で教わる算数の問題にだって、その解法は一つであるとは限らないのです。
一例を挙げます。
わたくしには小学3年生と今年4月から小学生になる孫がおります。
その二人に算数の問題を出しました。

13-8はいくらになるかという問題です。
小学3年生は紙に引き算の式を書いて3から8は引けないので上位の十の位から10を借りてきて、10引く8は2であり、それに引くことが出来なかった寄せておいた3の数字を足すと5になる、という普通のやり方で問題を解きました。

さて、次に同じ問題を4月から小学生になる孫にも解かせてみました。
未就学の孫は簡単な足し算はできるのですが、2桁の引き算は出来ないようなので、どのようにこの問題を解くのかに興味があったのです。

彼女が出した解法はつぎのようなものでした。
8にいくつ足したら13になるのかを指を使って、行ったのです。
8の次の数字である9から13まで、順序に数えていったのです。
指を五回、折り曲げたところで13に達したので、答えは5とでました。

このように引き算を「足し算」として行うという、大人では考え付かないと思われる仕方で、問題を解いたのです。
子供の思考の柔軟さには大人も教えられるものがあることを知りました。

世間にある様々な課題にも一つの解だけがあるとは限りません。
このような柔軟な考え方を大人である私たちも身につけたいと、思った次第です。




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