しっくり

　♪グラスに残したコーラが少し
　昔。高木麻早が唄っていたが、コーラはやっぱりラッパが似合うと思う。今ではすっかりペットボトルになってしまったわけだが、ガラス瓶ならなおのこと美味。中身は変わらなくても、なんと言われようと不思議にガラス瓶が最強だ。
　かつてボーリング場の自動販売機からいかにも落ちてくるという音を発露しながらのコーラが美味かった。

　ガラス瓶と言えば牛乳もそうで、まれに観光牧場で接することができる瓶牛乳は暑い日ならなおのこと、冷えた手触りからすでにのどごしが始まっているようにすら思う。

　器によることは他にもあるというか、たぶん、極めて普遍的、日常的なことで、コーヒーも紙コップでは紙コップなりの味で、やはり陶器でこそだろうし、さらには大きさも関わってくる。マグカップよりもいくらか小さめのコーヒーカップがベストだ。


　読書の秋。
　文庫本は枕元ではなくて、電車の中がなぜだかしっくりくる。
　寝床回りにはマンガ本がちらばっている。