子育てと学び BY 朝日学習館

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生物誌からみた人の多様性

2020年10月08日 | 育児
今日、命あるものは、縄文・弥生・・・戦国・・・幾多のハヤリの病、またいくつもの大戦を超え、たくましくも、また幸運にも今日まで命をつないでいる。そのことを思うと一人一人の命は、奇跡の継続としか言いようがありません。

大阪のJT生命誌研究館の館長、中村桂子氏の生物観は、継続する命の多様性を考えるうえで腑に落ちるものがあり、次のように著しています。

「バクテリアのような、単細胞の場合、それ自体が生殖細胞といえるのですから、続くという性質を持っています。原則的には、死なない生きかたをしているのです。
一方、「性」を持った生きものの固体は死にます。なぜこうなったのかはわかりませんが、一つ言えることは、「性」が生まれることによって、そこで生まれてくる固体は「唯一無二」、つまりオンリーワンのものになれるということです。多細胞生物になって、形や大きさも様々、多様な生きものを生み出すことになり、しかも「性」による組み合わせによって多様性だけでなく、個性ある固体を生み出せるようになったという事実の意味の大きさを深く心にとめたいと思います。
とくに一つしかない個性を持つ個体というところに注目して、個人としてもそれを生かして生きること、社会もそれを生かせるようなものにしていくことが、生き物を大切にしていくことなのです。」

一人は、万人のために、万人は一人のために! どしんと響く、重い言葉。
言い換えれば、教育とは、一人一人の命を尊重しその中に秘められている多用な個性を発掘し磨き上げ、社会に貢献する個へと育むこと。
いともすっきりですが、一本の木に芳醇な果実を実らせるように、土を作り根を張らせ、徒長した枝は、切り落とし、季節季節には肥料を与えることなしには、それは、かないません。
一人一人が、その子だけの果実を実らせる、それが喜怒哀楽に溢れた多様なドラマを生んで行くことは、周知のごとくであります。
子どもたちのまだ見ぬ、個性に着目し便乗しいくらかなりとも、芳醇な果実を生む、土づくりに参画できるとすれば、教育に携わるものとして、至福の至りと考えています。

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