子育てと学び BY 朝日学習館

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PISA型適性検査の求める学力

2010年10月06日 | 社会
JKK公開研修会
テーマ:「NIE(新聞を活用した授業)の可能性と学習塾」
~指導要領の改訂やPISA型適性検査の求める学力
にいかに対応するか~
日 時:2010年11月15日(月)午前10時15分~午後0時40分
会 場:中央大学駿河台記念館 5階570号室
東京都千代田区神田駿河台3-11-5(電話03(3292)3111)
JR,東京メトロ御茶ノ水・新御茶ノ水徒歩5分
講 師:皆倉宣之(JKK代表)参加費:会員1,000円。(一般は1,500円)

《テーマ解題》:皆倉宣之
《子どもたちがこれからの時代を生きて行くために必要となる力とは何か》
経済を中心としたグローバル化の波は、身近な共同体や地域のみならず国家の垣根をも取り払い、それらの間に存在していた多様性に満ちていた伝統、文化・芸術、その他のあらゆる価値観を画一的なものに変えてしまう勢いです。
それだけでなく、その結果引き起こされる社会の変動は経済不況の世界化や雇用不安といった、予測することが困難で混沌とした世界を作り出しています。
こうした世界へやがて飛び出してゆく子どもたちの将来は厳しいものが予想されます。それを乗り越えてたくましく生きて行くためには、単なる知識の貯蔵ではなく、自ら考え、自ら課題を探求し、それを自ら解決し、それを外へ発信できる総合的な力が要求されます。
私たちには、それらの力を子どもたちが確実に身につける方法を見出し、かつ提供することが要求されます。
《新聞を授業に活用して学びの内容を深める》
私たちは、日常の世界と離れて生きてゆくことはできません。ですから、指導要領の範囲の事項を学ぶだけでは生きた力にはなりません。学校知に日常生じている事象を付加させることによって、さらなる学びの内容が深まり、かつ確実に自らの知として蓄えられ、総合的な生きる力へと発展するものと思われます。
ここでは、その総合的な生きる力を子どもたちが身につけるための一つの方法として、新聞の活用法をあげたいと思います。
新聞を授業に取り入れる手法は、一般的なことばでいえばNIE(Newspaper in Education=「エヌ・アイ・イー」)といわれ、学校などで新聞を教材として活用することです。1930年代にアメリカで始まり、日本では1985年、静岡で開かれた新聞大会で提唱されたものです。
そして、新学習指導要領では、新聞の活用が次のように形で導入されようとしています。
•小学5,6年生→編集の仕方や記事の書き方に注意して新聞を読むこと
•中学2年生→新聞やネット、学校図書館等の施設などを活用して得た情報を比較すること
•中学3年生→論説や報道などに盛り込まれた情報を比較して読むこと
《これからの時代に求められる学力=課題発見→分析・解決→表現》
ところで、国際学力到達度調査(PISA)の適性検査と言われる内容のテスト問題が話題となって久しくなります。日本の15歳の学力がこのテストで下がり続けているからです。しかしながら、この種の問題が解ける学力こそが、これからの世界を生きてゆくのに必要な学力だとの認識が広がりつつあります。そして、その精神を取り入れつつあるのが、公立中高一貫校の適性検査問題です。ここでは、単なる知識の多寡とそれを取り出すスピードが試されるのではなく、グラフや表といった非連続型の文章をも組み合わされた資料をじっくりと正確に読み解き、そこに内在している課題を発見し、それを論理的に分析して解決し、表現するといった学力が求められています。
《新聞を使って生の事象を題材にする》
これらの学力を養うには、新聞に表れている現実世界でいま生じている生の事象を題材にしてこれまでに獲得した知識を応用し、発展させてゆく学びの方法が有効であると考えます。新学習指導要領での新聞の導入も、このような観点が配慮されているものと思われます。
今回の発表では、これらの諸状況を踏まえて、学習塾でのNIEの可能性について考えてみます。

JKK公開研修会
テーマ:「NIE(新聞を活用した授業)の可能性と学習塾」
~指導要領の改訂やPISA型適性検査の求める学力にいかに対応するか~
主 催:JKK塾教育研究会 代表・京葉学舎・皆倉 宣之
事務局: 〒332-0006 埼玉県川口市末広2-5-5 朝日学習館
事務局長・梶原賢治 お申し込みは、faxにて下記事務局までお願いします。
FAX 048-224-0448


朝日学習館www.asa-g.net

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