Über den Bergen

山のあなたの空遠く
「幸さいはひ」住むと人のいふ。

元禄港歌 ~千年の恋の森~

2016年01月31日 |   ∟---- 歌舞伎

何て素敵だっただろう…

Bunkamuraシアターコクーン「元禄港歌-千年の恋の森-」 スポット動画 

東京公演の千穐楽

どうしてもこの日しか行けない!

なのにチケットが完売… 

どうしても行きたい一念で色々なチケット会社を覗き、何とかチケットをGet

そこまでした甲斐があったぁ~ 

とても懐かしい、情緒のある空間に身を置く事が出来たことに先ず感謝。

 演出 : 蜷川幸雄(シアターコクーン芸術監督)

 糸栄 : 市川猿之助
 初音 : 宮沢りえ
 万次郎: 高橋一生
 歌春 : 鈴木杏
 信助 : 段田安則

 

 

 

 

舞台の演出だけで懐かしい郷愁の思いに掻き立てられ、その幻想的な空間・・・絶えず変わりなく時を刻むような椿の音。

闇の中を生きるとは、音と触感・・・そして、人のこころ なのだろか?

そんなことを、ぼんやりと思い馳せながらオペラグラスを覗いた。

舞台というより、人が生きてる一つの空間が切り取られ目の前にクローズUpされている

夢と現実が完全に融合している状態に似てる感覚…

盲目である糸栄、初音は、今目の前で息づく人であるかのような錯覚さえ抱くほど

猿之助丈と、宮沢りえさんの所作、表情・・・ 

歌春の若さゆえの儚さは涙をそそられました。

カーテンコールの最中も、役者さんがそこに勢ぞろいしているのに

先程まで見ていた空間から抜け出せず・・・ 心の内側から満たされてくるような満たされていくような

満足と云う言葉が下世話に感じられるほどの感動でした。

素敵な時間に感謝です。



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