LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

フィアット600D(6)

2009年10月08日 19時32分27秒 | モデルカー製作記
シャシーにホイール/タイヤを取り付けました。

キットのホイールはとてもキレイなメッキがかかっていますが、テッチンのホイール本体と中央のキャップ部が一体モールドです。実車はメッキされているのは当然キャップだけなので、マスキングしてホイール本体を塗装しなくてはなりません。
こういう部分のマスキングって結構めんどくさいし、きっちりマスクするのはなかなか難しいですよね。テープを曲面のキャップに貼り込んでから、キャップの丸い輪郭に沿って切り抜くってのは、もうほとんど不可能に近い芸当ですし、うっかりするとキャップに傷をつけちゃいそうです。

こういう時に役に立つのがサークルカッター。わたしがつかってるのは「パンチコンパス」って奴ですが(前にも書いたかな)小さい丸を切り抜くのが非常に簡単で、重宝してます。これでマスキング・テープをあらかじめ丸く切り出しておけば、キャップ部に貼り込むのも割と簡単。これでうまいことマスキングができました。
メッキパーツに塗装する時は、メタルプライマーを吹いておくと剥がれにくくなります。メッキってのは金属皮膜ですからね。

ホイールの色は、説明書にはアイボリーと書いてありますが、資料を見ると色々なのがあります。旧い年式だとボディカラーと同色のリムカバーを付けているのもあって、これがなかなかお洒落なんですが、ドアが前ヒンジになってからはホイールはシルバーが多いようです。

どーしたもんかなーと思っていた矢先。いつもこのブログを見て下さっているMさんという方から、メールをいただきました。なんとフィアット600Dの実車(!)をお持ちで、64年型のディティールを熟知しておられる方でした。私が「ネット上には全然資料が無い」と書いたのをご覧になって「写真を送りましょうか?」と有り難くも嬉しいお言葉。
早速、ご厚情に甘えさせていただく事にしました。

お送りいただいた資料は、大きな写真に親切な注意書きまで添えていただいて、まさしく至れり尽くせりなものでした。おかげさまで、64年型600Dのディティールに関する疑問がほぼ全て氷解! グンゼのキットは結構年式の違うディティールが混在しちゃってるという事も判ってきました。多分、日本国内でレストアされた個体を取材したんでしょうね。
こりゃ手の入れ甲斐がありますよ。

Mさん、本当にありがとうございました。感謝感激であります。ちなみに、以下はMさんのホームページ。アバルト化進行中のキレイな600Dの画像が見られます。

http://fiat600.hp.infoseek.co.jp/

ちなみに、ホイールは64年型だとやはりシルバーが正しいという事で、早速ガイアカラーのブライトシルバーに塗装しました。
タイヤは、あまり良いモールドじゃないんですが、そのまま使いました。ただし、裏側の穴のフチはデザインナイフで斜めにカットして、タイヤが深くハマるようにしました。じゃないと、リムがタイヤのフチよりも沈んじゃってカッコ悪いのです。

さてさて。
このキット、実車と比べると車高がかなり低めになってます。特にリア。車軸は金属シャフトをズボッと通すだけなので、上下にかなりガタがあります。でも、シャフトを下に思い切り寄せても、車高はかなり低めです。そのままだとリアサス抜けちゃって入院中、みたいな雰囲気。
そこで、とりあえずシャフトはエポキシボンド固め攻撃で下寄りに接着しておいて、さらにボディのダボを底上げし、リア側のみシャシーに対してボディを1ミリ上げてみました。
それでもまだ若干低めなんですが、サイドシルが地面と平行になったので、まあ一応良しということにしておきましょう。

実車はリアサスの構造上、無荷重だとタイヤはかなりポジキャンがついているのが正解なんですが、模型でポジキャン付けるとホイールの取付けがへたくそで曲がっちゃった、みたいに見えてカッコ悪いんですよね。
ここは判断が難しいところですが、今回は模型としての「見栄えの据わり」を優先して、真っ直ぐに取り付けました。

これでシャシーは一応出来上がり。次回はインテリアに進みます。


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