LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

トライアンフ・ヘラルド(5)

2010年12月05日 11時52分39秒 | モデルカー製作記
もう12月だというのに、暖かいですねえ。
このままオーバーコートを着る事も無いまま、暮れまで行っちゃうのでしょうか。

さてさて、今回はウィンドシールドの自作です。キットについてるヒートプレスは全然ダメなので、0.2㎜の透明塩ビでそっくり作り直すことにしました。

ヘラルドのウィンドシールドは、緩やかなカーブの単一曲面なので、一番作り易いタイプです。
↓絞り型の作り方は…
(1)ウィンドシールド・フレームに表からマスキングテープをベタッと貼って、開口部に沿ってデザインナイフで切り抜き、それを0.5㎜のプラバンに貼って切り出します。この時、絞る塩ビの厚み分、外周をひと回り小さく仕上げます。今回は0.2㎜なので、両側分プラス余裕を見て、縦横とも0.6㎜小さくしました。
(2)切り出したプラバンをフレームの形に合わせて手で曲げます。
(3)平らな塩ビ版の上でポリパテを練っておいて、プラバンを上からかぶせます。
(4)パテが固まったら余分な部分を切り落とし、外周をヤスリとペーパーで仕上げて、出来上がり。
プラバンは熱にはあまり強くないけど、絞る枚数が少ないので、意外に大丈夫なのです。



↓そうやって作った原型をヒートプレッサーにセット。そのままだとちょっと高さが不足気味だったので、型の裏に3㎜のプラ棒を接着してカサ上げしました。
ヒートプレッサーに掃除機を接続し、焼き肉プレートを170度にセットして塩ビを暖めます。四角い穴の開いた厚紙が写っていますが、これは塩ビを暖める時の枠です。これにホチキスで塩ビをとめておくと、平らなままキレイに柔らかくする事が出来て、型の上にかぶせる時もやり易いし、なにかと具合が良いのです。



↓柔らかくなった塩ビを厚紙の枠ごと持ち上げて、型の上にかぶせ、掃除機のスイッチをオン。バビュッ!と一瞬でこんな感じに絞れます。
これはちょっと絞りが甘くて出来が良くないのでボツ。



↓ホコリを噛み込んだり、泡がど真ん中に入ったりして、3枚ほど失敗。4枚目はキレイに絞れましたが、どーもちょっと外寸が大きめなようで、フレームと合いません。型の大きさを微調整して、5枚目。ようやく良いのが出来ました。周囲をトリミングして完成です。
これをハメてみたのがトップ画像↑。ホコリが付いてて透明度がイマイチに見えますが、実物はかなりキレイです。



↓左が自作品、右がキットに入っていたヒートプレス。ヘロヘロフニャフ二ャで全然合いません。でも別に不良品じゃなく、ここの製品はみんなこんな感じです。
もうちょっと真面目に作って下さいヨ、って言いたくなりますが、K&R的にはこれで充分だと思ってるに違いないので、言っても無駄です。多分。



ヒートプレスは模型工作の中ではわりと敷居が高い技術と見なされているようですが、小スケールのウィンドウくらいなら、実に簡単に作れます。古くなった焼き肉プレートと掃除機、それにヒートプレッサーさえあればOK。
慣れてくると、一般的なキットに入ってるヒートプレスよりもずっとマシなのが作れます。量産するわけじゃないから、合わせをじっくり調整できるしね。案ずるよりも産むが易し、ですヨ。

リア・ウィンドウはガラスじゃなくてビニールなので、薄いポリフィルムを貼ろうと思っていたんですが、ソフトトップのパーツに結構厚みがあるので、あんまりうまく行かなさそうで断念。やっぱりリアも絞ることにしました。ということで、次回もヒートプレスの続きです。





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