メルセデス・ベンツSLS（５）

三寒四温なんて言葉がありますが、ここ数週間はずーっとそんな感じですねえ。暑くなったり寒くなったり、好天もあまり続かないし。
こういう季節は塗装のスケジューリングがなかなか難しいのです。

やはり仕事で作るものの方が優先ですから、趣味ネタの塗装はどうしても後回しになっちゃいます。SLSのボディもクリアー4回吹いたあと、なかなか先に進まないまま、1週間ほど経ってしまいました。ガイアEXクリアーは乾きがすごく速いので、急いでいる時には12時間くらいでもう研いじゃいうんですけどね。ようやく先週の金曜日に時間が出来て、研ぎを入れることが出来ました↑。
まあ趣味ネタは慌てて作る必要はないけど、静岡ホビーショーには持っていきたいですから、そろそろペースを上げていかないとね。



↑中研ぎはいつもどおり、タミヤのフィニッシングペーパー1500番を使用。水はまったくつけずから研ぎで、表面がくまなく完全にすりガラス状態になるまで研ぎ込みます。吹き付け後1週間置いたクリアーは完全に乾ききってカッチンカチンなので、非常に研ぎやすくなってます。
しかもこのクルマ、ほとんど全ての面がアウトバースのぴーんと貼った曲面で、プレスラインのエッジは緩い角度でほとんどカドらしきカドが無く、とても研ぎやすいカタチをしてるんですね。ここ数年の間に作った1/24キットでは一番研ぎやすかったかも。おかげで1カ所もカドを出すようなことは無く、ばっちり研ぎ終わりました。



↑フードもドアも同じように研ぎました。ボディと合わせて、全部で30分くらいで研ぎおわっちゃいました。4回目までのクリアーコートが非常に上手くいっていて、表面がかなり滑らかに塗り上がっていたのも、楽だった要因のひとつですけどね。



↑オーバーコートもいつも通り。4回目までと同じく、ほぼ3.5倍に希釈したEXクリアーをたっぷりと、垂れる寸前まで吹いて、ウェット状態のまま常温でゆっくりと乾かします。
右ドアとフードにはちょっと大きめのホコリが付いちゃったんですが、こういう時は慌ててどーにかしようとすると逆にドツボにハマりますから、冷静に対処します。1時間ほど乾かしたところで1200番のペーパーでホコリを削り取り、再びオーバーコートしたら、リカバー成功！ホコリの痕跡は全く残りませんでした。
吹き付け直後のテロッとしたツヤは、乾くにつれて多少失われてしまいますが、下地から何度も重ねたブラシ塗装によって生じたユズ目やウネリが無くなっていますから、最上層のクリアーが乾燥で収縮して光沢が退いても、硬化後にコンパウンドで磨くとほぼ鏡面のように仕上がります。



↑12時間が経過した土曜日の朝、全てのパーツを治具から外し、仮組みしてみました。フードとドアのクリアランスも問題無し。というか、ちょっと取りすぎた感じかも。もうちょっと合わせキツめでも良かったですねえ。思ったよりも塗膜が厚くならなかったのは、フードやドアのフチ周りにあまり大量のクリアーを乗せないように、吹き付けの時に無意識に手が動いてしまったのかもしれません。まあ塗装の厚みでピタッと閉まらないよりは、ずっとイイでしょう。開口部の浮きは無く、全てツライチにちゃんと閉じてます。



↑土曜の夜は月イチのS.E.M.ミーティングでした。ボディとシャシー、インテリアを仮組みしてクルマのカタチにして持ち込みました。いやーカッコ良いなぁSLS。ボディカラー、なかなか好評でした。あまり妙な色に塗るよりは、やはり純正カラーをイメージした色の方がウケが良いようです。



↑T田君の黒SLSとツーショット。こちらも同じレベルのキットです。ピアノブラックも凄みがあって良いですねえ。色によって、全然別のクルマみたいに印象が変わります。S.E.M.の静岡の展示では、全部で4～5台、いろんな色のSLSが揃いそうな気配です。他の団体の方でもレベルやフジミのSLSを作っている方々がおいでのようですし、ぜひズラーッと並べてSLS祭をやりましょう。会場でお気軽にお声をおかけ下さい！

ところで、先に完成させたT田君からは、インテリアの合わせにちょっと問題あり、という情報をいただきました。どうやらピラートリムがダッシュに干渉するらしいんですね。サクサク作りやすいからと何も考えずに作り進めていくと、最後の方で罠が待っている（笑）さすがドイツレベル。甘やかしてはくれないようですよ。ドキドキ。

ま、とりあえずここまでは順調です。次回はボディのコンパウンド磨きにいきまーす。