LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

トライアンフ・ヘラルド(7)

2010年12月12日 16時41分34秒 | モデルカー製作記
ヘラルドというと、赤白とか緑白といった2トーン・カラーのイメージが強いんですが、それは前期型限定でして、後期型は基本的に1色です。
ウェブの画像検索で出てきたヘラルド13/60のボディカラーは、白・赤・水色・黄色・紺色など。いわゆる英国調っぽい渋い色味はあんまりなくて、どちらかというと70年代的にポップな色味が多いんですね。
純正カラーの緑もブリティッシュグリーン的な濃緑ではなく、ちょっと青味の入ったパステルグリーンです。

↑そこで、ガイアカラーのビリジアングリーンをそのまま使いました。
実車はもうちょっと沈んだトーンなんですが、そこは模型的見栄え重視で、ちょっとハデでもいいか、と。
この色、一度使ってみたかったんですよね。なかなか鮮やかでイイ色です。
ただ、デジカメで撮るとどうも実物の色と違って撮れちゃうみたいです。

↓遡ってサーフェイサー。パテ埋めループは鬱陶しいので省略。まあいつも通り、ひたすら根気で気泡やキズを消しただけのことです。
メッキトリムの部分は、工業用シンナーを含ませた綿棒で拭き取りました。



↓窓枠のトリムも同様に。三角窓の部分は、レインドリップをマスキングしてから拭き取りました。この作業がやり易いように、ボディと別パーツのままにしておいたわけです。



↓ボディカラーを吹いた後の拭き取りは、周りの塗膜をシンナーで傷めないように、こんなふうにマスキングしてやりました。



↓クリアーを吹く直前に、ウィンドシールド枠を接着。根元の継ぎ目はそのままパネルラインなので、処置の必要無しです。
ガイアカラーEXクリアーをブラシマスターで3倍に希釈、1時間おきに4回吹き。今回はデカールは無しなので気楽です。メッキトリムの上はプライマーも拭き取っちゃってるので、磨いたメタルの上に直接クリアーが乗ってる事になりますが、まあこれくらいの面積なら大丈夫です。



↓乾燥機で8時間加熱したら、もうカチカチになりました。メタルキットは熱が伝わり易いので、塗膜の表裏両側から熱が入り、レジンやプラよりも速く乾くんですね。
タミヤのフィニッシング・ペーパー#1500で研ぎだしました。凹凸が多くて研ぎにくかったですね。オーバーコート仕上げ向きのボディです。



↓5倍希釈のEXクリアーでオーバーコート。ホコリの付着も無く、一発で決まりました。
かなり良い感じにテロンテロンになってます。この写真だとツヤの案配があんまりよく判らないですね。トップ画像をご参照あれ。




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3 コメント

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すばらしい。 (ミゾロギ)
2010-12-13 11:12:59
色味が写真によって異なりますが、その雰囲気が実にいいですね。
これはぜひ実物を見せていただかなければ。展示会の楽しみがまた一つ増えました。
こういうポップな色も70年代的で良く似合います。
私も32のエスコート作る時は色で遊びたいなあ。

今は、ひさしぶりにAMTのコブラを作っています。直球のセブリング仕様のカッコいいレーサーです。このキットはやはり名作です。
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ありがとうございます! (kitazawa)
2010-12-14 10:35:31
60年代にデビューしたクルマが長く作られて70年代まで生き延びると、度重なるマイナーチェンジでどんどんイジリ壊されて格好悪くなっていきますよね。
そういうのがまた、後になって見ると、妙に味があるように見えたりします。英国車にはそういうのが多いんですよね。MGBのマーク3以降とか、スピットのマーク4とか。
コイツもそういうのの1つだな、と思いながら作ってます。
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メッキトリム (hahaha)
2010-12-14 11:20:47
こんにちは。

拭き取りながら、メッキを表現する方法があるのですね。

一塗装ごとに、拭き取りながら・・・
メタルの地肌を活かしながらですので、かなり質感が良いと思うのですが、参考にさせていただきます。

拭き取りが難しい感じですが、よくエンブレムを、下地ラッカー、上塗りエナメルで塗装し、綿棒にエナメル溶剤を含ませて拭き取るような感覚なのでしょうか。

一度、トライしたいです!
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