LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

フィアット600D(9)

2009年10月17日 09時56分30秒 | モデルカー製作記
インテリアの側面トリムを作り始めました。まずはボディカラーの部分ね。

最初は、一般的なプラモデルの構成通りに、シャシー側に取り付けてインテリアを箱状にするつもりだったんですが、ボディの内側に合わせて寸法取りをしているうちに、これはボディ裏に取り付けた方が作り易いぞ、と気が付きました。
現物合わせでパーツを自作してると、こういう臨機応変な対応ってのは日常茶飯事ですわね。

フィアット600のボディ側面は窓の直下で膨らんでいるので、裏側は窓の開口部のちょっと下に段があります。そこにピタッと合うようにして、フロア上面の1㎜ほど下までトリムパネルがあれば、ボディの楽屋裏はすっかり隠れます。
前後長は、前端はフロント・ウィンドウ下端から10㎜ほど前に延ばし、後端はエンジンベイ側壁に隠れるあたりまで。これくらいあれば、ボディをかぶせた時に斜めから覗き込んでも、隠れるべき部分は全て隠れます。
ということで、厚さ0.3㎜のプラ板から、83㎜×23㎜の長方形を2枚切り出しました。0.3㎜だとペナペナなんですが、ボディの内側には緩いカーブがついてるので、むしろペナペナの方がイイのです。デザインナイフでスパスパ切れて簡単だし。

そこから、前後ホイールアーチのカタチを切り取ります。ちょっと小さめに切ってシャシー側の肉厚に上手くかぶせるのがミソ。前端はスカットル裏に潜り込むので、斜めにカットしました。
実物はプレスの丸みが全体にあるんですが、無視して真っ平らに作ってます。

これを左右おのおの、ドア前方/ドア/ドア後方、の3枚に切り分け、裏側に細切りプラ板を当てて再び接着。この時、ピッタリ合わせずに0.3㎜くらいのスキマを作ります。これがドアパネルのスジ彫りになるワケ。
本当は、ドアの下にサイドシル部が残るんですが、ほとんどシートに隠れて見えないので、今回は省略。

次に、ビニールレザー・トリムの部分を切り抜きます。こういうカドが丸いカタチを、しかも左右対称に切り抜くには、直接刃物を入れるんじゃなく、まずは型紙を作らないとね。
同じく0.3㎜のプラ板で型紙を作って、両面テープで貼り付け、周囲を0.15㎜のBMCタガネで彫り込んでおいて、最後にデザインナイフで軽く切り込んでやると、キレイに切り抜く事が出来ます。当然ながら、型紙のサイズはタガネの刃が外周に出る分を考慮して、ひと回り小さめに作らないとダメよ。同じ型紙を裏返して使えば、左右でピッタリ対称形の穴を開けられるワケです。

実物は、ビニールレザー・トリムの部分は下の方がより深く凹んでいるそうですが、これもあっさり省略。
側面トリムはそれらしいものが見えてりゃOK、という感じでいきます。
お次はビニールレザー部やポケット、レバーなどを作ります。


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