突然別のキットが出てきちゃいましたが、別にフィアットを放り出したワケじゃありません。
これは趣味ではなく、仕事で作ってるものなんですが、クライアントが製作過程を公開してほしいというご要望なので、このブログで趣味っぽいノリでお見せしちゃうことにしました。
「トヨタJP6」と言われて「ああアレね」とすぐに反応する人は相当のマニアですね。私もこのキットを作り始めるまで、実はよく知りませんでした。
1960年代、トヨタがかのピート・ブロックに開発を依頼して作らせたグループ6レーシングカーで、トヨタ2000GTの6気筒エンジンをミッドシップに搭載してます。しかし開発に予想外に時間がかかってしまい、待ち切れなくなったトヨタは開発途中でプロジェクトごと引き上げてお蔵入りにしちゃったんですね。そのかわりに実際にサーキットに現れたのが、トヨタ7だったわけです。JP6はその後スクラップにされたようで(テスト中の事故で破壊されたという説もある)現存せず、トヨタはその存在を公式には認めていません。
というわけで、まさに幻のマシン、なんですね。
このキットは日本の新しい1/43キット・メーカー、BOHSEIの記念すべき第1作目。なかなか興味深い車種ですし、キット自体もユニークで面白いですよ。私はこれをメーカーから直接預かりまして、完成サンプルを製作しているワケです。
ちなみに、キットは以下のサイトで購入出来ます。
http://8009.teacup.com/bohsei/shop
このキットはタイヤも含めてほぼ全てのパーツがレジン製で、エッチングは入っていません。ボディとシャシーはプラモデルみたいに薄くシャープに出来ています。
ボディ本体とウィンドウ周りは本来一体なんですが、キットは成型の都合で別パーツになっています。実車の雰囲気に近づけるために、接着して継ぎ目をパテ埋めしました。
ドアの前側のラインや、前輪の上のパネルラインなど、一部スジ彫りが足りないところもあるので、スジを追加してあります。また、サイドシルやテール側面の丸みが足りないようなので、丸く成型しました。
このあたりの加工は、商品サンプルを作る場合はキットの素の状態から離れてしまうので、普通はやらないんですが、今回はクライアントのご要望でやってます。
全体的に合わせはあまり良くないので、ここまで持って来るのにちょっと時間がかかっちゃいましたが、仮組みしてみると実にカッコよろしい。
ピート・ブロックが設計しただけあって、ちょっとヒノ・サムライに似た感じがしますよね。
タイヤ/ホイールは2種類入っていますが、とりあえず片方で車高などのセッティングをしてみました。
次回はもう1種類のタイヤ/ホイールを組み付けた状態をお見せします。
これは趣味ではなく、仕事で作ってるものなんですが、クライアントが製作過程を公開してほしいというご要望なので、このブログで趣味っぽいノリでお見せしちゃうことにしました。
「トヨタJP6」と言われて「ああアレね」とすぐに反応する人は相当のマニアですね。私もこのキットを作り始めるまで、実はよく知りませんでした。
1960年代、トヨタがかのピート・ブロックに開発を依頼して作らせたグループ6レーシングカーで、トヨタ2000GTの6気筒エンジンをミッドシップに搭載してます。しかし開発に予想外に時間がかかってしまい、待ち切れなくなったトヨタは開発途中でプロジェクトごと引き上げてお蔵入りにしちゃったんですね。そのかわりに実際にサーキットに現れたのが、トヨタ7だったわけです。JP6はその後スクラップにされたようで(テスト中の事故で破壊されたという説もある)現存せず、トヨタはその存在を公式には認めていません。
というわけで、まさに幻のマシン、なんですね。
このキットは日本の新しい1/43キット・メーカー、BOHSEIの記念すべき第1作目。なかなか興味深い車種ですし、キット自体もユニークで面白いですよ。私はこれをメーカーから直接預かりまして、完成サンプルを製作しているワケです。
ちなみに、キットは以下のサイトで購入出来ます。
http://8009.teacup.com/bohsei/shop
このキットはタイヤも含めてほぼ全てのパーツがレジン製で、エッチングは入っていません。ボディとシャシーはプラモデルみたいに薄くシャープに出来ています。
ボディ本体とウィンドウ周りは本来一体なんですが、キットは成型の都合で別パーツになっています。実車の雰囲気に近づけるために、接着して継ぎ目をパテ埋めしました。
ドアの前側のラインや、前輪の上のパネルラインなど、一部スジ彫りが足りないところもあるので、スジを追加してあります。また、サイドシルやテール側面の丸みが足りないようなので、丸く成型しました。
このあたりの加工は、商品サンプルを作る場合はキットの素の状態から離れてしまうので、普通はやらないんですが、今回はクライアントのご要望でやってます。
全体的に合わせはあまり良くないので、ここまで持って来るのにちょっと時間がかかっちゃいましたが、仮組みしてみると実にカッコよろしい。
ピート・ブロックが設計しただけあって、ちょっとヒノ・サムライに似た感じがしますよね。
タイヤ/ホイールは2種類入っていますが、とりあえず片方で車高などのセッティングをしてみました。
次回はもう1種類のタイヤ/ホイールを組み付けた状態をお見せします。
JP6って福沢諭吉の孫のレーサーが事故死したいわく付きの車だと何かの本で読んだ気がします(記憶が定かではないんで…)
トヨタが隠蔽工作のために処分したとか物騒なウワサもありますね。
真偽が定かではないんで、なんとも言い難いのですが、これがキット化されるとは驚きです。
実車資料とかやっぱりあるんですね~、スゲーやこりゃ(笑)
ヒノ・サムライやデイトナクーペ、ピート・ブロックの車はカッコイイですね。
「ピート・ブロックコレクション」みたいなシリーズでキットやミニカーが出たらいいのに。
やっぱり今時はデアゴスティーニが有力?(笑)
こういう車種をあえて選んだ心意気や佳し、です。
たまたま通りがかったんですが、こんなクルマがキット化されているとは知りませんでした。
これってフロントフェンダーがサスに連動して持ち上がる
可変スポイラーになっているんですよね。
実際にどう動くのかは知りませんが、ちょっと作ってみたいものです。
新しいメーカー、期待したいです。
他にもデトマゾP70(キングコブラ)とか、出して欲しいなあ。
また寄らせていただきますね。
お詳しいですね。可変スポイラー、コーナリングでロールした時に外側フェンダーが前ピボットで後側が持ち上がったらしいですが、トヨタは上手くセッティング出来なかったらしいですね。
デトマゾ・キングコブラは、昔タミヤのモーターライズ・キットを作りました。懐かしいなぁ。
BOHSEIは次のキットも企画中だそうですが、次はちょっと違う方向に行くみたいです。でも、基本的に「オヤジ殺しアイテム」ではあるようで。
楽しみにしたいと思います。