LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

フェラーリ500スーパーファスト(4)

2007年07月28日 14時39分54秒 | モデルカー製作記
塗装前のひと仕事、それは窓枠磨き。ちょっと旧めのルフ系キットに独特の工程です。

フェニックスも最後の頃には、窓枠が全部エッチングの別パーツになっているキットもいくつかありましたが、このキットはサイドウィンドウのサッシのみエッチングで、前後の窓枠とサイドのドリップモールはボディに一体モールドになっています。
それからノーズの楕円形グリルの枠も同様です。

最近は優れたメッキ調塗料がありますから、後からマスキング塗装するという手もありますが、せっかく良質のメタルで鋳造されているキットですから、ここは磨いて仕上げないともったいないでしょう。

それに、磨いて金属光沢を出した窓枠を塗り残して仕上げると、独特の重厚な雰囲気が出て、完成した時の風情の良さときたら、塗装の比じゃありません。
これはルフ系キットの大きな魅力の1つなんですよね。

というわけで、キンキンに磨いてみました。
600番→1200番→1500番→2000番とペーパーをかけてから、コンパウンドで磨いて光らせます。
ここで使うコンパウンドは、いつものソフト99/タミヤではなく、金属磨き専用の強い奴。ホワイトメタルは柔らかいので、ちょっと磨くとすぐにピカピカになります。
磨いていると小さなス穴が出てくる事もありますが、その場合は少し削り込めば大抵消えて無くなります。

こうしてクローム調に光らせた部分は、塗装の時にはマスキングして塗り残すのではなく、マスキングせずに吹いて、塗料をそこだけ拭き取るという方法で処理します。

マスキングしたまま塗装の全行程を行うと、最後にマスキングを剥がした時に境目にサフ/カラー/クリアーの各層が全部見えちゃいます。
かといって塗装の1行程ごとにマスキングしていたら、そのたびにボディにナイフの刃を当てることになるので、境目が傷だらけになってしまいます。
どちらも仕上がりはイマイチ。

一番良いのは、サフを吹いたら拭き取り、カラーを吹いたらまた拭き取り、をくり返すという方法です。手間はかかるけど、仕上がりは一番キレイになります。

次はいよいよ塗装? まだまだ。もう1つだけ作業が残っているんだな。
それはまた次回のおはなし。





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2 コメント

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古い車の窓枠 (YAMA-Z)
2007-07-29 14:21:49
古めの車の窓枠のメッキ表現には、いつも苦労させられいますが、メタルキットでは地肌を生かすことができるんですね?
メタルシールや塗装では得られない、独特な金属感が良いですね!

キューブ・ライダーの制作記、見せていただきました!いつもながら、改造されているとは感じさせない仕上がりに感動!
製作過程もとても参考になりました。ホイールの改造は、敷居が高いですが(笑)
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そーなんですよ (kitazawa)
2007-07-29 16:54:35
フルスクラッチやバージョン違いなどの改造をする時、ホイールの製作はある意味「鬼門」ですよね。
丸い物をきちんと作るのは難しいし、同じ物を4個作るってのがまた大変。
旋盤やシリコンゴム型など、労力をかけずに済むデバイスに頼るのが一番楽ですが、それ自体の敷居が高いですしねえ。
まあでも、リムなんかは既存のものを利用して、なんとかなる場合もありますし。

メタルキットの場合も、すべてのメタルキットでこの方法が使えるという訳でもないんですよね。メタルの質が良くないと、磨いても黒っぽい質感になってしまいますし、気泡が多くてダメな場合もあります。
ルフ系キットはちょっと高価ですが、高いだけの事はあるな、と思うのは、こういう部分ですねえ。
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