お蕎麦やさん

先日、3回目の抗がん剤治療を終えて札幌から帰る時の事。

札幌駅に着いたら、まだ30分以上も時間がありました。

その日の札幌駅は久しぶりの雪に運行状況が乱れて、大荷物を持った人でごった返していました。

１人で、じっと立っているには寒い。

抗がん剤で白血球の好中球数が落ち始めている時期。感染症にかかりやすくなっているから、出来るだけ人混みを避けたいのです。

コーヒーを飲めるお店も、人でいっぱい。

ふと、人混みの向こうの小さなお蕎麦やさんが目にとまりました。

お昼には少し早いから店内は空いていそうです。

お昼、食べちゃおう♫

思った以上に狭い店内でしたが待たずに座れました。

列車内に似た狭い１人席がやけに落ち着きました。

そうか。１人が落ち着くお店なのね。

暖かくてしあわせ💕

運ばれて来た温かいお蕎麦を食べられてまた、しあわせ💓

発車時刻直前まで暖かく過ごせたのでした。

病気になる前なら体力に任せて人混みの中、じっと立っていたり、はたまた短い時間でもショッピングに歩き回っていました。

今も出来ますが、治療中という意識があって自重センサーが働きます。

このお蕎麦やさん、今まで目の端に入ってはいたけれど、お店に入る日が来るとは思っていませんでした！

ピンチからの思わぬ発見✨✨✨

日々忙しい時も、こんな小さなしあわせを見逃さないでいたいな。

病院のきめ細やかな対応もあって、抗がん剤治療中も美味しく食べられてよく眠れています。

温かいお蕎麦を食べて、しあわせな気分で乗ったJRではほとんど寝ていました。

おかげで帰路4時間半がいつもより、とても短く感じたのでした。

冬に逆戻り

本州ではもう桜が咲き始めているのですね。

こちらは冬に逆戻りのお天気。

春休みなんですね。

宿題がないのが、とても嬉しかった春休み。

そして新学期への期待と不安に揺れる時期だったかも知れません。

何となく宙ぶらりんで落ち着かなくてぼんやりと不安。

私が、ぽっかり空いた時間を罪悪感なく、のんびり使えるようになったのは、つい最近からかも。

北海道の春は、まだ少し先ですね。

でも春は必ずやって来る🌸🌸🌸

そして、春からスタートしなくてOK。

マイペースで行きましょう。

がん保険

がん保険勧誘のお電話をいただきました。

がん治療中ですと言うと、寂しいくらいあっさり諦めてくれました。

がん保険勧誘には無敵のがん患者。

がん患者用におススメプランも用意して、再発した時のために今ならお安くなってます！とか言って欲しかったな。

がん保険には最低限のプランで入っていて、去年の夏に新しいタイプのがん保険に掛け替えました。

掛け替えたタイプには11月1日から移行される予定でした。でも10月末にがんの診断を受けちゃったからね。古いタイプしか使えなかったのです。

入っていて良かったけれど、もっと早く新しいタイプに掛け替えて、保障をもっと手厚く付けておけば良かったなぁ。

がんになる確率って宝くじ当たるよりよっぽど高い。我が家は宝くじも買わないけど。

コープで配られた組合員用がん保険、いいなぁ。今ならこれ入っておく！と、今更ながらぐちぐち考えております。

がんは入院手術はもちろん通院期間も長い。

通院で受ける検査も高額だし、外来で受ける小さな注射が保険がきいて３万円ってこともあります。

みんな、がん保険入っておくんだよ〜

もっといい保険もあるのかもしれないけど、参考にコープのチラシ貼っておきます。

コープの回し者ではありません😁

抗がん剤3回目終了

次男の卒業式に出た後、3回目の抗がん剤を終えて、久しぶりに帰宅しました。

今朝は張り切ってお弁当を作って、主人と長男を送り出しました。

が、30分後に長男からLAIN。何とお弁当と一緒に持たせた水筒からお茶が漏れてカバンの中が大変なことに！

ありゃ〜やってしまった。しっかり蓋を締めてなかったのかなぁ。ごめんよ、長男。。。

このぼんやりは、きっと抗がん剤が良く効いている証拠と思うことにしよう😅

 

前回は、熱が出たり蕁麻疹が出たりしましたが、今回は今のところ大丈夫。

蕁麻疹が引いてからも手のひらに痒みがあるので、保湿剤が処方されました。

この保湿剤、いとこも次男も使っていてびっくり。全身に使えて、ベタつかず使えます。

今回同室になった方々は、みなさん抗がん剤治療の方でしたが、抗がん剤の種類も回数も全く違いました。本当に一人一人の乳がんなんだなぁ。

今日は暖かくて、福寿草が咲き始めていました。春が近づいていますね。

がんを転機に

25年前に乳がんになった方とお話しました。

その頃、がんといえば今以上に死の宣告感が大きく、重いものでした。

それまで主婦だった彼女は、治療がひと段落すると、意を決して大学に入るのです。

病気が転機になったと話していました。

夢中で興味のある事に取り組まれたのだろうと思います。

とうとう大学教授になっていたのでした。

そんな人生もあるのね。

 

私も確かに、病気になったことが転機になったなと思います。

親たちのこと、家族のこと、仕事のこと、いろいろやっていたサークルなどのことを考え直す機会になりました。

たぶん家族もそうだろうな。

それぞれ忙しいのにほんと驚かせちゃったし、ふりまわしちゃったね。

いつも通り接してくれてありがとう。

みんな、休める時に休んでおくれ。

そうそうメイもね😊

家内ノラ猫クロちゃん

卒業式後、すぐに３回目の抗がん剤予定だったので、私はそのままいとこ宅に滞在。

2週間ぶりに来た札幌は、雪がすっかりなくなっていてビックリ。暖かくなりましたね。

さて。

家内ノラ猫のクロちゃんが、やっと写真を撮らせてくれました。

手前がクロちゃん。後ろは人懐っこいけれど声の出ないまるちゃん。

クロちゃんに、ずいぶん接近できました。

推定３才。動きはシャープで筋肉質。黒々ツヤツヤの毛並みは若いからかな。白猫ポーちゃんが好きで、遊ぼう！とついて歩くけど逃げられちゃうんだな。

 

いつもカメラ目線で撮らせてくれるココちゃんは今年17才。

ぼんやり触ると、怒られます。

1番私に懐いてくれるポーちゃんは16才。アオーンと呼びに来て自分のお気に入りの場所に行こうと誘って来たり、夜寝ているとそばに来てひとしきり手を舐めてくれたりします。

卒業式

去年の秋に出来たばかりの札幌創世スクエアにある札幌文化芸術劇場「hitaru」

舞台好きな私はこの新しい劇場が気になっていたのです。次男の卒業式が偶然ここであったので初めて入りました。

すごい建物だなぁ。見上げたり上から覗いたり、キョロキョロとほとんど建物見物。

到着したのが卒業式開始時間ギリギリで、下の方の席はもう埋まっていて、たどり着いた席は9階、舞台は4階。

高所恐怖症の私には、9階桟敷席(って言うのかな？)は、ゾクゾクして落ち着きません。

「hitaru」で舞台を観る時は、なるべく早くに場所を確保しようと思いました。

母としては、いつやめてもいいと思っていたけどここまで来たね。

次男よ、卒業おめでとう。

この日は夫と２人だったので、少し前にネットでホテルを探しました。ネットでお得なホテルプランを探すのはワクワクします。

今回は、ハイクラスのホテルが美味しい朝食付きツイン、２人で１万円プランを発見♫

観光オフシーズンだからかな？普段は泊まれない高級ホテルを満喫できたのでした😊

不安を支えてくれた文章

庭の雪がずいぶん溶けて、クリスマスローズが固い蕾を膨らませている事に昨日気がつきました。こちらはまだ早春。

卒業の季節ですね。

高校を卒業した頃の私は、若くて可能性が無限にあるはずの未来が、とても不安に思えて時々無性に怖ろしく思ったものでした。

時代はお笑い大全盛の頃。

だからなんとか周りに合わせて明るく笑って振る舞うのだけれど、それでもふつふつと湧いてくる不安はどうしようもなく消えないのです。

その頃、母が買って読んでいた雑誌「ミセス」に連載されていた五木寛之さんの「生きるヒントー自分の人生を愛するための12章」を読むのが好きでした。

 

『深く悲しむものこそ本当のよろこびに出会うものだと思います。暗さのどん底におりてゆく人間こそ、明るい希望と出会えるのではないか。親しい友達や家族と顔をあわせたときに、「なんと悲しいことかしら！」と、率直に言えるような、そんな感性こそ、今の私たちにとても大事なもののような気がしてならないのです。』

生きるヒントー自分の人生を愛するための12章ー「悲しむ」より。文化出版局

 

暗くていいと言ってもらえた気がして、読んでいてとても気持ちが楽になりました。

それからは、五木寛之さんの本を時々図書館で借りて読むようになりました。

結婚して子どもたちが生まれた頃、五木さんが近くの町に講演に来られました。

 

初冬の夕方に道東の小さな空港に降り立った五木さんは、荒涼とした風景に「暗愁」を感じた、と話し始めたのを覚えています。

今では死語になってしまった「暗愁」

どこからともなくやってくる暗く、もの悲しい思い。

 

落ち込むことも、悩むことも、心が屈することも萎えることも、人間が持っている当たり前のこと。

それを悪いと思うのではなく、時には肩を落とし、背中を丸めてしゃがみこむのが本来の人間の姿。

大きなため息を何度かつくうちに、ふっと少し気持ちが落ち着いたら、また立って歩き始めればいい。

今は心が萎えている状態でも、じっと静かに成長する時間だと考えた方がいいのではないか。

 

そんなお話をされていたと思います。

高校を卒業した頃の私が感じていた不安は、「暗愁」だったのかもしれません。

気持ちが沈んで辛いときに、心を支えてくれた五木さんの文章。

また少しずつ読み返してみよう。

リメイク帽子

時々、母や叔母やいとこから服のお下がりをいただく。

それら全て、私が買うものより上質な物たちでとてもありがたい。でも合わせづらかったり、ちょっと動き難かったりして、しまいこんでいた服も結構あって今、思い切って処分しているところ。

その中の一枚。

               

首だけちょっときつくて、着ているうちに首が苦しくなってくる。でも捨てられずいて、今回いよいよ処分しようとしてひらめいた。

医療用帽子にしよう！

ネットで作りかたを見ながら、ジョキジョキ切ってザクザク縫って出来上がり。

               

 

薄くてやわらくて伸縮性のある生地で手縫いしやすかった。荒い縫い目でも目立たない柄がまた良かった。

不器用な私でも出来た！

失敗してもいいようにちょっと長めにしてみたけれど柔らかく垂れて、これはこれでいいか。

               

柄物が仲間入りしたよ♫

               

抗がん剤2回目後

抗がん剤２回目後の覚え書き。 

 先週は高熱が出て、病院に電話して指示された高熱用の薬を飲んで１日で熱は下がった。

昨日は朝から、一夜にして全身に蕁麻疹のような湿疹が出た。抗がん剤の副作用に皮膚疾患もあるのだけど保湿なんかじゃ治らない。

特に首回りと耳が真っ赤になって、熱も持っている。かゆくてかゆくて我慢できない！と札幌の病院に電話したら、医師と相談して近くの病院受診OKが出た。電話口の看護師長さんに皮膚科ですよね？と聞いたら、「その症状なら内科かアレルギー科が良いですよ」との事。皮膚科だとばかり思い込んでいたので、聞いて良かった。

土曜日だけど午前は開院している病院もあり、長年かかっている内科へ行った。最近は年に1回風邪をひいて行くくらいだったけれど覚えてくれている。

手術から抗がん剤までの経過、使った薬名を簡単にまとめて受付に渡した。

診察で先生も看護師さんも「今までよく頑張ったね」と言ってくれて、不覚にも涙がでそうになったよ。

湿疹の症状を診て、飲み薬で出た可能性が高いとの事。かゆみ止めの点滴をして、飲み薬と塗り薬を処方してくれた。

何かあっても地元で相談出来る場所がひとつ増えた。気軽に行けて安心出来る場所はなるべく多い方がいい。これは、次男の不登校で教えてもらった。

夕方までに湿疹は半分くらいに減り、今朝はずいぶん楽になった。

助かった🌷

抗がん剤２回目終了

じたばたと怖れていた事を通り過ぎると、何とかなるものだなと思う。

怖れていた脱毛は、３日間たっぷり抜けて落ち着いた。まだらに残った髪は絡まりやすく、みすぼらしかった。そして２回目の抗がん剤の時期がやってきた。

まず、病院内の美容室で相談して残った髪を全部短くカット。

というか、刈った。そしたら寂聴さんのようになったのだけれどね。

なんだろう、この開放感！

 昨日まで悩んでいたことが嘘のようにスッキリ晴れた。達成感にも似た爽やかな気分になったのだった。

入院中の空き時間に、病院内のがん相談支援センターで脱毛対策の相談をした。ここには試着できる帽子やウィッグがあり、短期レンタルもあった。他に、長期レンタルをしている市民団体も教えてくれた。

 売店では帽子や、おうちウィッグがお手軽価格で売られていた。病院内の美容室では帽子や術後用下着、ウィッグも種類を揃えていて試着できた。カットもしてくれるし、相談も出来る。

 入院中にパジャマのまま、あちこち相談に行ったりウィッグを試着できるお手軽さ。地方から来た私には、なんと便利なことか。

もちろんネットでは選び放題だ。

そして、晴れてウィッグデビュー♫

帽子もあれこれ選んでいたら、なんだか楽しくなって来た。そうだ、どうせならこの時期を楽しもう💓

 

抗がん剤前の診察の時、１回目終了後に筋肉痛と指先のしびれが少し気になった事を伝えた。

抗がん剤は回を重ねる度に副作用も増える傾向があるので、早めに漢方薬を飲み始めてみては？と提案された。

 試しに処方してもらって飲み始めたら、これがいい感じ。２回目終了後だけれど、１回目より楽な気がする。

謎の余裕は、気の持ちようも大きいかもしれない。

よし。気楽に行こう🌸🌸🌸

見送りするメイ

     

 

行ってらっしゃい。

見えなくなるまで乗り出して見送る。

 

     

 

見えなくなるとシッポが下がる。

 

     

 

あきらめる。

 

     

 

寝て帰りを待つ。

今日はひな祭り🎎

おみやげあるかな。。。

 

  

 

前足の感じがたまらない。