北国いなか暮らし

りんごです。北海道の自然の中で夫とのいなか暮らし。
愛犬メイは2022年10月空へ旅立ちました🌈
乳がんホルモン治療中。

お父さん、ふぁいと。

2018年11月08日 | 不登校
不登校のお子さんを持つお父さんと、お話出来る事が増えて来た。
話そうと思ったお父さんの覚悟はたぶんお母さんより大きいだろう。
ずいぶん悩まれて葛藤して、決意して、来て下さったのだろう。
お話を聞いていると痛々しいほどお子さん思いで、愛情に溢れていて心配なさっている事が少なくない。

子どもを守らなければならない存在として見ているうちは、私なんかはなんとかしなければと、走り回り、やってはいけないあれこれをやってしまった。
ただ普通に学校へ行って座っていればいいのになんでそんな事が出来ないのかと、怒ったし泣いたし無理やり連れて行こうとあれこれしたし、手をあげた事だってあったと思う。
親がなんとかしなければならないと思っているうちは、どうしてもそうなっちゃう。だって親だから。

学校へ行かせる為に思い付く全てをやり尽くしてそれでも行けない現実が横たわる。
憔悴しきった子どもを見てそうして初めて、先輩お母さん達の言う、「待つ」しかないのだと納得がいった。

でも、ただ待つのは辛い。
いつまで待てばいいの???とジリジリする。

じゃあ、信じて待つのはどうだろう。

この子は自分が思う普通の子より、いっぱいいっぱい悩んで考えて今は動けないでいる。
今辛い思いをしているかもしれないけれど、この経験はこれからの人生に役立ち、深みを与えてくれる日がきっと来る。

そう思えるまで親も産みの苦しみを味わうのだけれど、心底そう思えた日。
広い世界が広がって見えた。
たかが小さな教室に入れなくても、見渡せば沢山の人と世界がある。

この子の可能性は無限に広がっている。

お父さんが痛々しいほど悩むのは、この子を守らなければという思いが、お母さんより強いからなのかもしれない。

けっこう大人になりかけているその子を、ゆったりと信じて見守ってほしい。
たまに近くでいいから旅にでも誘ってくれたらいいな。
今、動けずにいるその子が元気になったら、親なんか必要なくなって飛んでいっちゃうんだから。
かわいいこの子が頼ってくれるうちに、美味しいものを一緒にいっぱい食べて、広い景色を一緒に見ておこう。

それは辛い思いをして別室や適応指導教室へ行くよりも、とてもとても大事なこと✨
お父さんがこの子は大丈夫と信じられたら、この子はその思いを受け止めて、安心して一歩を踏み出し始めるから。

お父さん、ふぁいと。
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