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『三室戸寺
当寺は8世紀の創建と伝えられている古刹で、西国三十三所観音霊場第十番の札所として知ら れていますが、本堂には、本尊の金銅二臀千手観音立像、釈迦如来立像、毘沙門天立像が安置されています。
枯山水、池泉回遊式の室町時代の作庭手法を模した庭園には、多数のつつじ、 石楠花、 紫陽花等が植えられ、 はなやかな彩りを添えるとともに、訪れる人にさわやかな季節感を与え てくれます。
また、境内には、源氏物語宇治十帖の悲劇のヒ ロインである浮舟の石碑や松尾芭蕉の句碑があ ります。
古代史から近代にいたる近畿地方の貴重な歴史観光資源を紹介していくため、 歴史街道計画では図のようなルートを設定しました。
このルートの中で宇治市は、かな文字に代表される国風文化の成立、貴族社会から武家社会への移行、また、そのころ生まれた雅、 禅の文化などを表わす平安〜室町時代ゾーンにあたります。 平安時代に建立された平等院鳳凰堂や、この地を舞台に描かれた源氏物語 「宇治十帖」 が、当時の王朝文化の華麗さをしのばせる都市です。』
(説明書きより)
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『三室戸寺略縁起
当山は西国観音霊場一〇番の札所で、本山修験宗の別格本山です。約一二〇〇年前(宝亀元年)、光仁天皇の勅願により、三室戸寺の奥、岩渕より出現された千手観世音菩薩を御本尊として創建されました。
開創以来、天皇貴族の崇敬を集め、堂塔伽藍が整い、霊像の霊験を求める庶民の参詣で賑わうこととなりました。宝蔵庫には平安の昔を偲ぶ五体の重要文化 財の仏像が安置されております。現在の本堂は約一 八〇年前(文化二年)に建立された重層入母屋造りの重厚な建築で、その背後には室町時代の十八神社社殿、東には鐘楼・三重塔があります。』
(パンフレットより)
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これまでに三室戸寺については何度も当ブログで紹介してきた。通称「花の寺」と言われるほど、四季を通して様々な花が広大な境内に咲き誇り、また紅葉についてもただただ見事としか言いようがないほどの素晴らしいものを見せてくれる。特に紫陽花については約2万株と言う大変な規模で、数年前訪れた時にはあまりにも大勢の人達が集まり、駐車場に入るために車が道路上に大渋滞を作っていた。
この三室戸寺に今シーズン、新たな名所がオープンした。すでに京都新聞において取り上げられていたので知っていた。今まで境内の三重塔の付近にしかなかった梅が、境内の丘陵地帯に梅園という形で、約250本のしだれ梅が花を咲かせたということだった。おそらく数年前から造成及び植樹が行われ、ようやく公開できるまでに至ったと言うことだろう。
三室戸寺はもともと入場料800円ということで、シーズンに関係なく支払わなければならない。たとえ花がなくても緑に満ち溢れた風景も、それはそれで素晴らしいものがある。しかしやはり何と言っても、各シーズンを彩る見事な花が広がる風景が素晴らしい。そこにしだれ梅の庭園がオープンしたのだから、これは是非行くべきだということで訪れた。
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梅と言っても様々な種類があるが、やはりなんといってもしだれ梅というのは見応えがある。京都では城南宮のしだれ梅が非常に有名だ。今シーズンも人であふれる城南宮の様子が京都新聞で報道されていた。これからは三室戸寺の梅も有名になって行くだろう。
250本という本数はあまり大したことないと思われるかもしれないが、横に広がるしだれ梅の姿は本数以上に迫力があり、その分美しさが庭園にあふれているといった状態だ。紅梅白梅と、中間の桃色もあり、まさしく色とりどりといったところ。撮影の方も十分にし甲斐があった。やはり新聞で知ったのか、そこそこ人が来ていた。駐車場の車のナンバーを見ると近隣府県が多い。庭園には茶店も出ていて、ゆったりできる。また楽しみがひとつ増えたと言う感じだ。
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