切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

2022年 京都の梅 雲龍院 京都市東山区

2022-03-05 23:09:45 | 撮影
 

『雲龍院
 真言宗泉涌寺派の別格本山で、室町時代の応安五年 ( 一三七二)に後光厳法皇が竹巖聖皐律師を招いて自らの菩提所として建立したのが始まりである。
 歴代天皇の信仰が厚く、度々この寺に行幸されているが、特に後円融天皇(在位一三七一 ~一三八二)は勅願として如法写経会を始め、現在も写経道場として知られている。
 応仁の兵火によりいったん焼失したが、後柏原天皇から後土御門天皇使用の御殿の寄進を受けて本堂として再建し、江戸時代には寺領も広がり大勢の僧侶がここに来て学ぶなど、隆盛を極めた。
 明治初年に、後光厳天皇をはじめとする歴代天皇の尊牌を祀る霊明殿が完成した。寺宝として、寺にゆかりの深い土佐光信筆の後円融天皇宸影(重要文化財)、歴代天皇の宸筆など、文書や絵画を多数蔵している。
 また、裏山には、仁孝天皇二皇女、孝明天皇二皇女の陵墓が営まれている。
 京都市』  (駒札より)


 (薬師三尊像 貼り出しポスターより)
      
 (本堂 重要文化財)

 今年も梅のシーズンになり、早いところではすでに満開状態になっている。雲龍院はどちらかといえば遅咲きの梅で知られており、境内はまだ白梅が花開いたばかりだ。この後しばらくしてから紅梅があちこちで花開く。白梅と紅梅が一緒に 見られれば一番良いのだが、今回は紅梅の方はまだつぼみの状態。もうしばらくかかるだろう。それでも雲竜院ある場所は、泉涌寺を中心に多くのお寺が並んでおり、静かな落ち着いた場所でもあり、そこそこ人が来ている。雲龍院は一番奥の方になるので、歩いて少しではあるものの、訪れる人はやや少なめだ。
 前回は本堂に入って見事な庭園を拝見したが、今回はその手前の境内のみに留めた。したがって庭園そのものは見ることができなかった。重要文化財に指定されている本堂は境内の通路からすぐ近くに見ることができる。また鎌倉時代作といわれる薬師三尊像がポスターの写真に掲載されていて、じっくりと拝見させていただいた。
 格式のあるお寺だけに境内も極めてよく整備されており、眺めているだけでも背筋が伸びるような思いだ。どのシーズンにも花々が美しく咲いて参拝者を迎えてくれる。是非とも訪れたいところだ。

    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする