きらくなたてものや2

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

労力がかかるからこそ

2014年09月02日 | 今日のできごと
今日は朝横浜の現場に
立ち寄った後、
昼前に静岡に到着。

大工の北山さんが手掛ける
江戸時代築の家の改修工事の
お手伝いに行ってきました。

今年の年明け、
私の現場で使う藁を
三人がかりで
遠いところまで運んでもらった
せめてものお礼として、
身体でお返ししました。

作業内容は、
膨大な労力のかかる
土塗りとヨイトマケ。

こうして
生身の人間の労力がかかる
仕事だからからこそ、

おカネを介在させずに
手間を貸し借りする仕組みが
成り立つのですが、

人のあたたかさに触れ、

たくさんの人と
お話しすることができ、

ちょっとした
小旅行ともなり、

おカネには代えがたい
楽しさがあります。

この時代を生きていくには、
どうしてもおカネは必要ですが、

しかしそんなに
おカネがなくとも
まあなんとかなる、

そんなふうになったら、
人はもっと楽しく
生きられるのではないかと、
改めて思った一日でした。

そしてこれらの楽しい仕事を
「伝統」という枠にはめてしまうのは、
ちょっともったいないような
気がしています。



夕暮れ時の厨房

2014年09月02日 | 熊谷た邸
熊谷た邸、
カメラマン畑拓さんによる写真、その6。

夕暮れ時の
クリと銅と敷瓦の厨房。

クリも銅も
好きな素材ですが、

とくに達磨窯で焼いた
一枚一枚違う敷瓦が
面となった時に
全体に放つ幽玄な表情が
気に入っています。