舞踊家 木室陽一 きむろよういち おどるおどる

木室陽一の舞踊活動が、次第に明らかに。創作・舞台・即興。彼は何処に居て何処に向かうのか。現在、愛媛・中島にて島暮らし中!

品川の夜のワーク

2010-09-11 12:01:07 | ワークショップ


待ち合わせは改札前、時計塔のそば。


行き交う人々。

その中にもリズムが、流れが。


まずは、目の前を過ぎる誰かの真似をしてみる。
特徴ある形や仕種、
見たままに揃えるのもよいが、大事なのは、その形・その動きが発してきているモトに共感できるか。

嫌いだったり合わないと感じる仕種も、自分との繋がりをそこにみているのであり、
違和感を覚えるのも共感。
馴染むまで続けてみる。



移動することから、人の流れが。
人と人の流れから、人々の流れが。

立ち止まり、自分の回りの流れをぐるり、とらえる。
流れの方向、速さ、混ざり合い、淀み、止まっていたり。

それを身体のうちでとらえる。
肩から左脇に抜ける流れとか、お腹の右奥で立ち止まる人々とか。

これも共感。

その中を自分が歩いてゆけば、
自分をすり抜けてゆく人々の流れが、移ろいながら過ぎ向かい、また波のように抜けてゆく。



人々の居るまわりの空間はどうか。

天井に囲まれ、壁までの広がりと、
外に踏み出せば抜ける空と、遠くまで続く人の列と。

それを自分の内できく。
広がりまた閉じている世界を身体のどこで受け止めているのかに気を向けると、
外の世界が内に、内の中が外の世界に。
そんな共感。



この3つの共感を。
同時に働かせる。

個の人への共感。
人々の流れへの共感。
包む世界への共感。

ひとつの世界に身を置き、そのうねりの中に、ひとつひとつの粒の煌めきを見る。



2日後にこの地が天災で失われるとしたら。
あるいは、明日にもここを旅立ち20年も帰らないとしたら。



なんて言ってワークの最中に、
駅ナカのコンビニの上に発見。

     

ん?
ミミズク?
何故に?!
コメント
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