
夏に行った八ヶ岳山麓のキャンプ場から、また手伝って欲しいというリクエストがあったので、紅葉見物がてら出かけてきた。しかし、今年はまだ暑さが続いており、紅葉には少し早かったようだ。
キャンプ場での仕事は、トイレ掃除とかキッチンの洗い物とかが主なのだが、今回は人手が足りないということで調理のお手伝いも任された。例えば、トンカツを200人分揚げるとか、そぼろ丼弁当300個にホウレン草を盛り付けるとか、ともかく数が半端でなかった。キッチンは10人くらい
食堂
このキャンプ場は、オートキャンプ場ではなく、3食食事付きが基本なので100人程度の宿泊が普通なのだが、今回は270人が宿泊するということで、スタッフの分も入れて300人前となったのだ。スタッフ用の朝食
4日間お手伝いをして、帰宅することになったのだが、前回は中央道諏訪南IC経由で帰ったので、今回は上信越道佐久平スマートICから高速に乗った。佐久平SA
朝は5時から仕事だったので、高速に乗った15時頃は眠気のピークとなり、危うく意識を失うところだった。途中の甘楽PAでコーヒーブレイクをしたりして何とか関越道に乗った。
結構流れが良く、走行車線でも130kmくらい出ていたので、調子に乗り追い越し車線を+30kmぐらいで走って走行車線に戻った時異変は起こった。
最初はハンドルが上下に細かく振動した。おや?と思いフォークかステムあたりがおかしくなったのかと思い、様子を見ようとスピードを落としたら、ハンドルが左右にぶれ始めコントロールできなくなった。
あわてて路肩に寄り、停車して車体を調べると、なんと後輪がパンクしていた。
そうだ、後輪はパンクを修理したまま、まだ交換していなかったのだ。ということは、また詰め物が抜けたに違いない。ああ、追い越し車線をぶっ飛ばすなんて馬鹿なことをしなけりゃ良かった。後悔と号外は後から出る。。。
横を120kmで走り抜ける自動車に恐怖を感じながら、つい先日中国道で事故死した桜塚やっくんのことを思い出した。やっくんは中央分離帯に衝突したというから、きっと路側帯に避難したかったのだろう。
ハザードをつけながら、さてこれからどうしたものかと思い悩んだ。ロードサービスを呼ぶにしてもこんな所で待つわけにはいかない。どこか安全な所に避難しなくては。その時、前方を見ると「花園IC出口 2km」の標識が目に入った。
あと2km走れば出られる!と思い、ハザードをつけたまま路肩を走り出した。40kmぐらいなら出せたので、白線の外側をノロノロと走った。
なんとかETC出口を通過し、広いところに停めると、早速ロードサービスに電話をかけた。私の契約しているロードサービスは、JRSという組織で年会費1800円というリーズナブルな値段だ。
「花園IC上り出口でパンクです。」というと、会員確認をした後「15kmまで無料搬送できますので、こちらでどこか適当なバイク店を探します。」とオペレーターのおねーさんが答えてくれた。
適当なバイク店があったとしても、FZXのタイヤなんか有りっこない、と思い、ホームセンターでパンク修理剤でも買ったほうがいいかな、と思った。
一応、いつもお世話になっているバイク屋に電話して相談してみると、「修理できっこありませんから、こちらまで搬送してもらったらどうですか?」とのこと。「花園ICからおたくまで何kmぐらいですかね?」と聞いてみるとおよそ100kmだという。
15kmは無料として、残りの85kmでいくらになるのだろう。以前30km搬送してもらった時は2万円ぐらいかかった。3倍とすると、6万円か。
少したって、ロードサービスのおねーさんから「近くに2輪館が見つかりましたので、そちらでどうですか?」と聞いてきた。2輪館ならパンク修理剤もあるだろうし、タイヤもひょっとするとあるかもしれない。
「そこでお願いします。」と答えると、「では30分ほどでお迎えに行きます」と手配してくれた。
30分ほどして、搬送のための特殊車両がやってきた。荷台が地面まで降りてきて、バイクを固定すると、スルスルと上がっていく。こんなの初めて見た。
助手席に乗り込み、「2輪館までお願いします」というと、「うちの工場は2輪館のすぐそばなんですよ」と愛想よく対応してくれる。3kmほど走って、2輪館の駐輪場に下ろしてくれた。
1階がイエローハットで2階が2輪館になっている。店内でパンク修理剤を探して購入した。
パンク修理剤を使うのは、3度目ぐらいだろうか。うまく塞いでくれるといいのだが。
ところが、穴が大きすぎるのか、修理剤が穴から吹き出した。「じぇじぇじぇ~」と予期せぬ事態にあわてたが、何となくタイヤは膨らみ空気圧は入ったようだ。このまま走り出せば固まるかな?と思い、2輪館の前の国道141号線を熊谷に向かって走り出した。
懐かしい道の駅「花園」の前を通り、関越道には入らずそのままR17号を目指す。ところが5kmほど走ったところでまたハンドルがぶれ始めた。ガソリンスタンドを見つけ、給油のついでに空気を入れてみる。
しかし、全く圧がかからない。ガソリンスタンドの店員が見に来て「これはパンクですよ。シューシュー音がしていますよ」と教えてくれた。
仕方がないので、また2輪館に引き返すことにする。電話をかけ、タイヤがあるか探してもらうと、アメリカン用のチューブタイプならあるという。
ともかくまた5km程の道のりをハザードをつけながら40kmをキープして走る。バイパスなので、他の車は60~80kmで走っており、迷惑そうに追い越していく。
2輪館に着いてスタッフに事情を話すと、チューブレスタイプのホイールにチューブタイプは着けられないという。こちらの店員も親切な店員で、ネットでFZXの情報を探し、リアタイヤの形状を見ながら調べてくれる。
そして、「①チューブタイプのタイヤを装着する。②タイヤはそのままで、チューブだけ入れる。③パンク修理の詰め物を2発ぐらい打ち込む。」という3つの案を示してくれた。
①は後でチューブレスタイプのタイヤに替えるなら、無駄になる。②は安上がりだが、チューブがつくかやってみないとわからない。チューブの口が合わない場合、空気を入れたらチューブの口の部分が押されて破れるかもしれない。③はやっても無駄と思われた。
どっちみち、チューブを無理やりねじ込むことになるので、タイヤはそのままの②の方法が一番安上がりだ。
「100kmだけもてば構いませんから、何とか空気が入るようにしてください。」と拝み倒したら、「ダメもとでやってみましょう」と作業にとりかかってくれた。
1時間ほど掛かるというので、向かいにあった山田うどんで夕食を済ませた。女房から電話がかかってきて「今どちら?」と聞くので、事情を話し「今日中には帰るようにするよ」と答えた。しかし、これはあくまでも希望的観測だ。
1時間してピットに行くと、修理が完了していた。しかし、やはりチューブの空気を入れるところがFZXに合わず、ナットで固定できなかったので、完全ではないという。「高速は走れますか?」と聞いてみると、「まあ、停まったり走ったりを繰り返すより、高速を定速で走って早く家に着くのも手ですね。」と言ってくれた。
チューブ代と工賃で4675円支払って店を後にした。今度はきちんと空気圧が入っているので、走行に異常はない。
花園ICから高速に乗り、一番端を80kmで徐行する。夜も8時を過ぎると、流れが良くなるので、80kmで走っている車なんかない。三芳PAを過ぎた頃、霧雨が降ってきた。合羽を着けるか迷ったが、バス停のようなところがあったので着用することにした。
これは正解で、雨足はだんだん強くなり、外環道の川口ICあたりで土砂降りになった。しかし、三郷南ICに来る頃にはまた霧雨になった。
花園から自宅までやく2時間かかり、午後10時過ぎに到着した。無事帰宅できたことを神に感謝した。
本日の走行距離270km、燃費20.3km/L。
高速でのパンクはバーストを起こす可能性も高いので空気圧はまめに見るよにしています。
チェック バルブ付きのキャップを見るだけですけどね。
現在 私は高速を移動中です。
SAで休憩をするために止まったらリアケースのフタが開いていてカッパが飛んで行ったみたいです。
アイパッドを無くしてなくてホッとしています。
高速道路でトラック用のタイヤがバラバラになっているのを
よく見ますが、バイクでああなったら、走れません。
タイヤとブレーキパッドはケチケチしないで、すぐに交換し
たほうがいいです。
それそろ、V-stromの前輪もだめサインが見えてきました。
いつも、自分でパンク修理していますけど、鋲が飛んだ
経験ないですよ。穴が小さかったんですね。
よくバーストしなかったなと、後から考えるとぞっとしました。
空気圧は時々チェックはしていましたが、窒素のためか今まで減っていたことはほとんどありません。
チェックバルブ、つけるだけなのでいいですね。私も検討します。
リアケース、合羽だけでよかったですね。
たかぴいさん>
私も今まで何回かパンク修理をして乗ってきましたが、鋲が抜けるというのは初めて経験しました。
以前のものは鋲と言うより麺(!)といった感じでしたので、今回のはハッキリ言って不良品かと思います。1300kmで抜けました。