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FZXな日々

YAMAHA FZX750を 旅の友として 気ままなツーリングの記録

番外編 ~本場のトムヤムクンを食べタイ~

2016年09月03日 | 海外の旅

 暑い夏を、例年のように松原湖のキャンプ場で涼しく過ごし、秋を迎えた頃、娘が「お父さん、またどっかに出かけない?」と誘ってくれたので、「飛行機に乗れればどこでもいいよ」というと、「じゃあ、タイに行かない?」といってきた。

タイといっても、暑い国、仏教の国、日産マーチやホンダフィットアリアを作っていることぐらいしか、思いつかない。しいていえば、トムヤンクンか?でも日本で食べたトムヤンクンはやたら辛くて匂いの強いスープで、美味しいとは思わなかった。

ここはひとつ、本場のトムヤンクンを食べてみるか。飛行機やホテルの手配はすべて娘がインターネットでやってくれるので、私は図書館に行き、「地球の歩き方」のタイ編を借りてきて、タイについて予備知識を入れておくことにした。

タイ観光(バンコク)の初心者に定番なのは、寺院巡りと王宮見学らしい。アユタヤという世界遺産もあるらしい。名物料理はいろいろ美味しそうなのが紹介されていたが、名前がむつかしくて覚えられない。果物も豊富にあるということがわかった。

しかし、ガイドブックに繰り返し書いてあるのは、「親しく近寄ってくる人物には気をつけろ」とか、「タクシーはメーター制以外は乗ってはダメ」とか「公的な窓口でも、観光業者とグルになっているところがあるので気をつけろ」とか、行くのが怖くなるような情報ばかり(笑)。

結局、出発前に頭に入ったのは、こんにちはを表す「サワディー、カップ」(男性は、文の最後に「カップ」を付け、女性は「カ」を付けるのが丁寧語のようだ)と、ありがとうを表す「コープクン、カップ」だけで、この2つは呪文のように覚えた。旅の極意はこの2語に尽きる。

いよいよ出発の朝、大きなスーツケースを持って、空港に向かった。我が家から成田空港までは、電車で30分なので、楽ちんだ。今回乗ることになったのは、タイ航空である。

空港に着くと、娘がすでにネットでチェックインを済ませておいたので、直接タイ航空のカウンターへ行き荷物を預けるだけだった。一番後ろの方の席だったが、娘に言わせると、「どうせ満席ではないので、3席使って寝ていける席」らしい。

 

ボーイング777だったと思うが、いつも空港の外から眺めている滑走路をフルパワーで走り、あっという間に雲を突き抜けた。

飛行機に乗れれば旅の目的はもう85%ほど達成されるのだが(笑)、今日は雲が多く地上があまり見えないのが惜しまれる。雲の切れ目から見える地形でどの辺を飛んでいるのか推測するのも楽しいが、伊豆半島の上空を飛んでいるのがわかった。

シートベルトサインが消えると、いきなりジュースとスナックが配られた。タイの衣装を着たCAさんに何を飲むか聞かれ、コーヒーはあるかと無理して英語で聞いたら、「ジュースかお茶しかありません」ときれいな日本語で返された。日本語が分かるなら、質問も日本語で聞いてよ!

まもなく浜名湖上空を飛び、瀬戸内海上を飛んでいるのはわかったが、その後は台風が近づいていたので厚い雲に覆われてしまった。

浜名湖

1時間ぐらいすると、機内食が出された。今度は別のCAさんで、「Fish or Beef?」と聞いてきたので、「ハッピーフライト」の綾瀬はるかを思い出した。女房と私で1つずつ頼み、味比べをした。

肉料理

魚料理

海の上は台風の影響かずっと揺れっぱなしで、コーヒーやジュースがこぼれないかと心配になるほどだった。シートベルトサインがつくとトイレに行けなくなると思い、トイレに行ってみたが、さすが国際線ともなると、機体が大きいのでトイレも後ろだけで5~6箇所あった。

トイレスペース

成田からバンコクまでは約6時間の空の旅だが、最後はアイスクリームが出てきた。娘は3席使って寝ていたので、機内食の時は起こされたが、アイスクリームは無視されていた。

ラオスとの国境は深いジャングルのようだったが、大きな河が流れていたので、後で地図で調べるとバンヒエン川だとわかった。

タイに入ると山はほとんど見えず平野で、川も信じられないくらい蛇行していた。2~3年前タイで大洪水が起こったのを聞いていたが、何ヶ月も水が引かないというのは平らだからだろうか。

バンコクが近くなると、いきなりエアブレーキをかけて、急降下した。ラジコン飛行機の舵のようにエルロン(補助翼)を操作することはほとんどなかった。オートパイロットは最適な空路を選べるので、ほぼ水平飛行なのだ。

バンコクは高いビルこそ少なかったが、高速道路は4車線で、国土の広さがわかった。バンコクに空港は2つあるが、国際線は主にスワンナプーム国際空港を使うらしい。

娘によると、建設したのが新しいので、各国の空港の良いとこ取りをしてあるという。空港に着くと娘の友人が出迎えてくれた。これから、休暇でドイツ旅行に出るところで、空港で娘に会いに来てくれたらしい。

互いにお土産を交換して、旧交を温めていた。空港のレストランで美味しいという飲み物とスイーツをご馳走になった。

タロイモ?

メニューにも、棚に並ぶお土産にもほとんど日本語が書かれている。「北海道」とついたお菓子がやたら多い。

娘が友人に聞いて、バンコクの市内へはタクシーが便利だという。「渋滞はないの?」と聞くと、この時間(午後5時)ならそれほどでもないそうだ。タクシー乗り場に行くと、荷物の量を見て、「3番のタクシーに乗れ」と指示された。日本のように1台ずつ順番に乗るのではなく、20台くらいのタクシーが横に並んでいた。

タクシーはほとんどがトヨタ車だが、日本ではあまり見ない車種でカローラサイズだ。面白いと思ったのは、エアコンの温度調節がクールだけで、ホットを示す赤の部分がなかった。平均気温30度の国では当たり前か。スピードメーターは240km/hまであったが、高速道路はだいたい120km/hで走っていた。。

バンコクまで約1時間だが、市内に近づくと、車が増えて道路にあふれた。これでも渋滞ではないのか?割り込みを繰り返しながら、何となく前に進んでいく。ベトナムではクラクションが凄まじかったが、タイの人は親切で、ウィンカーさえ出せば譲って入れてくれるようで、クランクションの音はなく静かだった。

途中で見たおかしなビル。工事中かと思ったら、バンコクで一番高く最もおしゃれなビルだと聞いてビックリ。

タイの交通信号はベトナムと同じ数字式だ。これは、あと何秒で変わるかわかるので、精神衛生上すこぶる良いと思う。日本もこの形式にして欲しいぐらいだ。

赤信号。あと3秒で青になることを示す。直進方向に停止を指示している。

青信号。60秒間くらいが多かった。右折信号は矢印と色の組み合わせで示すようだ。

高速を下りると、一般道にはトゥクトゥクと言われる3輪車もたくさん走っている。今日の宿は、BTS(スカイトレイン)サパーン・タークシン駅そばにあるセンターポイント・シーロムホテルだったが、ホテルといってもウィークリーマンションのようなところだという。1階にはスタバやケンタッキー、スーパーマーケットが入っていた。

フロント

案内された部屋は、1泊一室12000円くらいだというが、2LDKでバルコニーもついていた。3人なので、1人4000円となる。食事はなく素泊まり。

エレベーターもセキュリティのため、右にあるBoxにカードキーを入れないと作動しない。旅慣れている娘がいたからわかったが、日本では見たことないシステムだ。

初めてのバンコクの夜。気温は32度だが、23階のため風があって涼しい。部屋の中はもちろん空調がバッチリで寒いくらい。

キッチンには冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機もあり、食器も一通り揃っている。一段落したら市内に夕食を食べに出かけることにした。

BTSの駅

タイの電車はスカイトレイン(BTS)という高架鉄道で、道路の上を走っている。したがって駅は高い階段を登らなくてはならない。

駅に上る階段

券売機

料金は15~52バーツと安いが、札の使える券売機は各駅に1台くらいしかなく、1,5,10バーツコインがない時は窓口でいちいち両替しなくてはならないのが不便。1バーツは3円ぐらいなので、50円~150円ぐらい。

駅の事務室は、ガラス張りで窓口の駅員も女性が多く親切。

面白いのは小人料金で、身長計があり140cm以下は小人料金、それ以上は何歳であろうと大人料金。90cm以下は無料。

チケットはプラスチック製で、これを自動改札に通すと改札の赤い扉が開く。

改札口にはどの駅にも警官がいて、リュックサックはすべて呼び止められて中を改められる。日本よりはるかにテロ対策は徹底している。

青、赤、白はタイの国旗の色。青(紺色)は国王、赤は国民、白は宗教を表しているそうだ。電車の車体の側面はド派手な広告が描かれている。

 

車内はホームにあるような硬い椅子。

吊り革が車体の真ん中にあるのがおもしろい。椅子と立っている乗客との間隔があるのが良い。車内のアナウンスはタイ語と英語なので降りる駅はわかりやすい。

初日なので、屋台は避けて、デパートのフードコートに行くことにした。

駅とデパートが直結しているので、階段を降りるとデパートの入口。土曜日だったのですごい混雑。

大戸屋とルテオのチーズケーキ。タイでも日本ブランドはすごい人気のようだ。

パラゴンデパートのフードホールにあるペッパリーというタイ料理屋に入る。メニューには日本語も書かれているが、日本語は通じない。

ソムタムという青パパイヤのサラダ。辛い。

パッタイという甘い麺。

これぞ本場のトムヤムクン。鍋で出てきた。確かに辛いが、酸味があるので辛いだけではなく、美味しい(アロイ!)。

これと飲み物で、1024バーツ。約3000円。デパートの中なので、決して安くはない。

またBTSでホテルに戻り、タイでの一日目が終わった。日本との時差は2時間。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タイに行った気持ちになりました。 (FireStrm)
2016-09-25 20:38:25
キムさん、こんばんは。
詳細なタイ旅行のレポート楽しく拝見させていただきました。
ほとんど一緒に旅行に行った気持ちになるような素敵なレポートでした。
私はあまり写真をとりませんが、最近は皆さんのレポートを参考に機内の窓から見た写真を何枚か撮るようになりましたが、撮るのは翼のウイングレットぐらいです。最近は各社ともウイングレット付きの機体が多くなりました。
ところでNRTからお乗りになったシップA330とお見受けしました。
旅の第2夜行こう楽しみにしています。
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ツーレポ (キム@FZX)
2016-09-26 12:18:52
Firestormさん>
コメントありがとうございます。
私は、自分で旅する時に、ネットでいろいろ情報を集めますので、私の情報もそのひとつとなればと思い、載せています。
私の旅の一番の目的は、飛行機ですので、搭乗中が一番楽しいです。
11時の便はB777となっていました。写真は窓から見た機体ですので、12時の便でA330かもしれません。
それにしても機体について詳しいですね。私はいつかA380に乗ってみたいです。
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