毎日更新!中谷比佐子のきもの365日 Part2

きものの話題を毎日書きます。

大満足

2013年03月31日 | 日記
二日間お天気に恵まれほんとうに良い旅でした
八丈島の岩崎由美さんのご案内は
もう至れり尽くせり八丈島を満喫しましたね

飛行場に着くと八丈富士に咲き乱れた大島桜
実は此の桜はソメイヨシノのお母さんなのだそうです
そしてその富士の裾野に拡がるフリージャー畑
赤、紫、黄色、白と色とりどり
そこに八丈太鼓が用意されみんな思い切り太鼓を叩きます
その上フリージャーの球根を自分で掘り返せば20本は無料

着物姿での球根堀も滅多に無いこと
其れが終わるとこの世のものとは思えないチーズケーキと美味しいお茶
そのチーズケーキには明日葉(あしたば)の葉が粉末ではいっていました

明日葉は今日葉をとったら明日すぐ葉が伸びてくると言うエネルギーの強い植物
明日葉の染め液で染めたタオルが私たちの泊まったホテルに備品でありました
雨の予報が美しい夕日に早変わり

さて今回の楽しみは夜のトビウオ
トビウオづくしに舌鼓を打ちました
明日葉のビールも美味でしたね
もちろん焼酎が本場ですけどーー

今日は待望の黄八丈の研修
すてきなお話をたくさん聞きましたし
すべてすべて手仕事の黄八丈に改めて頭が下がりました



八丈島へゴ^-ゴー

2013年03月30日 | 日記
これから八丈島へ旅立ちます
総勢20人黄八丈の研修旅行といっても
お楽しみは他にたくさん
まずトビウオがシーズンでしょう?
八丈焼酎でしょう?
アラヤダ
フリージャー祭りでしょう?
おおしまさくらでしょう?

本当のもっと深い目的は
此の島にもう一度養蚕を根付かせたいことと
大麻の栽培をしたいと云う夢を
島の町会議員さんと語りあい実現に向けたいのです

先般八丈島に行ったとき
養蚕の文献がしっかり残っていてさらに当時の養蚕道具もまだありました
帰って養蚕に詳しい方にそのことをお話ししたら
「ボク指導に行きますッ」
と大乗気

桑の木もまだ元気
本島より桑の葉は肉厚で大きいのですね
ココで飼う蚕の種類をどうしましょう
と蚕博士に相談したら
すぐにお返事もいただきました
何だかワクワクします

養蚕が始まったら暫く八丈島に住んでも良いなあ
と仰ってもいただきました
私も行ったり来たりと楽しいなあ
と思っています

八丈島はすでに黄八丈の産地でもありますので
織手には事欠きません
どんなお話しを持ってこられるか
明日の夜にお会いしましょう
行ってきます

西行の桜模様

2013年03月29日 | 日記
持ちこたえていますね今年の桜
きっと急の寒さに「あれっ」というおもいで枝から離れがたいのでしょうか
パット咲いてハラハラ散る
と言う桜の習性も今年はドウモ違うようです

おかげと言っていいかどうか
今日は桜の花びらのきものをまだ着ています
今年は満月の時満開でしたので
西行の
「願わくば花の下にて我死なんその如月の望月の頃」
がぴたりでした

しかし東京は冷たい雨が降っていて月を望むことはできませんでしたが
弥生ですが旧暦で言うと如月の月が今月ですものね
本当にぴったり

背中に満月身頃は吉野の桜
と言うきものがあります
背中の満月は帯を締めてしまうと外からは見えないのですが
着ている本人は知っている
何ともにくい構図です

展示会では
「あらいやだ」
と言う評価でしたがその後どなたかの物になったのかなと思いきや
矢張りどなたも見送ったらしく
撮影用にしたててお借りしました

そして先日
きものに芽生えたオーラーソーマのテイチャー仲間Rさんにお見せしましたら
さっそく購入
此の桜シーズンに手を通していらっしゃるようです

染めた方もやっといくべき人の所に行ったと大喜び
良かった!


シーソー気温

2013年03月28日 | 日記
恐ろしい毎日ですね
9度と思うと次の日19度
最近は10度単位で下がったり上がったり

でもこういうとききものは便利です
全部同じ形のものを重ねてきているので
其れを何枚にするかがいいわけです

9度という真冬並みの日は矢張り真綿の紬を着ます
そして下着に肌襦袢を一枚重ね
更にまたわれ、湯文字。裾よけと三枚重ね
裾よけは暖かい紅花染めのものに

その上には冬コートではなく合いのひとえのコート
だって矢張り日の光は春ですからね

外からの見た目は春だけど中身は冬支度と言うことです

そして10度上がれば
下着をまずへらしきものも大島紬のような艶のあるきもの
当然コートは着ないでショールのみと言うことになりますね

最近洋服の下着メーカーがきもの用のワンピース下着が発売されましたが
需要があるからそういうシナを作るのでしょうが
私はきものは重ねる形こそが着姿を美しくすると心底思っていますので
ワンピース党にはならないでしょうおそらく

このような季節の変化に合わせられるきものの形を考えた先祖を尊敬します
本当に凄い
此の心を大事にしていきたいと思うのですがーー

ショールの効用

2013年03月27日 | 日記
今の此の季節ショールが活躍ですね
シーソーゲームのように気温が変わりますが
本当は此の低い気温が通常の気温なのですよね

厚手のショールを帯付きの着物姿に羽織るだけで温かくなります
「花冷え」のこのころは首から冷えていきますものね
背中と首が温かいと満足です

ショール姿の日本画も良くあります
芸術家の目にもショールをふんわりと羽織った女の姿は美しい
卒業式や入学式に
お母さんがショールを羽織っている風情を眺めると
何だかとても懐かしい
これって母性を感じる瞬間かもしれません

そういえばヴァチカンの聖堂に入るとき
腕をあらわにしている女性はストールをするように注意を受けていましたが
今はそういうことも無いのでしょうか

ショールというのは何か信仰的な意味合いもあるのでしょうか

日本でも昔から「領布」というストールが使われていました
額田王の歌にもありますね
「茜さすーーーー君が袖振る」
の袖は「領布」です

ショールで顔を隠す
ショールで手招きする
ショールで恋しい人の手を温める
ショールで子供をおぶる
ショールが昼寝の掛け着

なんと広範囲に楽しめるきものの小道具ではありませんか