毎日更新!中谷比佐子のきもの365日 Part2

きものの話題を毎日書きます。

ひとえのコート

2013年03月26日 | 日記
気温の差が激しいこの春
ひとえのコートが便利ですね
私はお葬式用に黒のひとえそして合い服としての埃よけに
蓬色のひとえのコートを愛用しています

この春コートは元々萬筋の江戸小紋でしたが
此の色やけが激しいのですね
其れできものとしては色かけをしなければならない状態になりました
そうすると此の筋が見えなくなる恐れがあると言われたのです

せっかくの職人芸
萬筋が見えなくなってはドウしようもありません
其れでひとえのコートにと相成ったわけです
衿の形は道中衿つまりきもの衿です
しかし撥衿に仕立てて衿元に厚みがでないようにしました
ひとえですものすっきりしたい

丈は急の雨の多いこの頃ですから裾までにしてあります
もちろん防水をして
これで折りたたみ傘を持っていれば安心

私のおすすめは古い大島をひとえのコートにすることです
お葬式用の黒のコートは大島紬の泥染め無地ですが
これは防水も必要ないですものね
水をはじきます
其れにどんなに小さくたたんでも余りしわになりません

其れに3尺も余れば三角袋(所によっては東袋)もできますので
コートが必要ので無くなったらこの袋の中にしまっておけます