毎日更新!中谷比佐子のきもの365日 Part2

きものの話題を毎日書きます。

彫金の帯留め

2013年03月12日 | 日記
私は宝石は余り身につけないけど帯留めが好き
特に彫金の帯留めには目が無いのですね
母から譲り受けたチューリップの彫金
あまりにも黒ずんだので磨いていただこうと宝石屋さんに出したところ
なんとなんとぴっかぴっかに磨き上げてきました

物は美しくなったのですがあまりにも磨きすぎて帯止めとしては使えません
後で彫金の大家にお聞きしたら
「大根で磨くと綺麗になるわ」
と伺いそれ以来大根さんにお世話になっています

母譲りの帯留めは
まだ刀の鞘作りの人たちが作っていたのでしょう
見事なのですが帯締めを通すところが狭くて二分紐さえ通らないのです
今は一分ひもなんてありませんし
二分紐も手組みのものは使えないのですね
其れで私は糸でくっつけて使います

お針の下手な私はきちんと付けられないので
今まで3コ落としましたね
帯留めは意外と机やテーブルにぶっつかり災難に遭います

面白いのは「こけし」さんにいただいた櫻の帯留め
昔新橋でならしたゲイが愛用していたものだとお聞きしています
こけしさん達は日本舞踊や茶道・華道のお稽古をして
きものを品良く着るというのがゲイの心意気だったようですよ