毎日更新!中谷比佐子のきもの365日 Part2

きものの話題を毎日書きます。

ミシン縫いのきもの

2013年03月25日 | 日記
ある方に頂いたコートが「ミシン」で縫ってありました
結構有名店での品物で素材もとてもいいのですね
でもミシンで縫ってあります

たぶん縫い賃を安くするために人件費の安い他国へ縫製を依頼したのでしょう
その方の体形と私のそれはかなり違うので
仕立ての方に裄を出してほしいと頼みました
ところが

ミシン縫いの後に穴が開き裄を出したところで下から布をあてないと
見苦しいですよ
という返事

そこまでして縫い直しますか?
と聞かれているわけです
当然私は「結構です」と申し上げました
そのコートの持ち主と同じような体型の方に着ていただければいいのです

20万円したとそばにいる方に聞きました
ひどいことです

きものは何回も着て繰り回ししながら素材がぼろぼろになるまで
着続けるということが当たり前なのに
売る人のこの姿勢はいったいなんでしょう

その人が一代限りで着てしまえばもう捨てて下さいという事でしょうか
最近はお祭りや花火の現場に浴衣を売るお店が出て
そこでその場で浴衣を着せ
終わった後はごみ袋で回収というところの現場を見た方もいます

おかしいですよ
本当におかしい