毎日更新!中谷比佐子のきもの365日 Part2

きものの話題を毎日書きます。

帯枕

2013年03月20日 | 日記
最も出張の多かった時期市販の帯枕の背中に当たる厚紙が痛くて
自分で真綿を帯揚げの中にくるめて帯枕にしたり
夏になると「そうだへちま」とばかり
糸瓜の帯枕を作ったりしました

真綿の帯枕は冬は暖かくていいのですが山がすぐ沈んでしまいます
「ウレタンを付けたらどうか」
とばかりウレタンの帯枕を作りました
そうすると今度はせなかがぼわーと気持ち悪く熱いのですね

あれこれあれこれ失敗を繰り返しながら出来上がったのは
枕の中に赤松のおがくずを入れてみたのですね
それは帯枕を専門につくっていらした職人さんからのアイデイア
これだと通気性も有り
ぺしゃんこに沈みません

そして其れを包む布を胴裏の生地にしました
所が胸の所のひもの幅が太くて帯揚げをむすんだとき
帯揚げを追い出してしまうのです
それで前に渡すひもを細くすることで決着が付いたのですが
職人さんの手間は増えました

枕を包んだ布がその幅のママ前に行けば簡単ですが
枕を包んだ後細くしなければならないのですものね

所がまた問題
絹だと良く締まらないというのです
そのひもの所を木綿にしてほしいという注文が来て
職人さんは頭をひねっています

私は今の帯枕で満足なのですがーー