毎日更新!中谷比佐子のきもの365日 Part2

きものの話題を毎日書きます。

きもの風水グッズ

2013年03月05日 | 日記
古い昔から
そう歴史に残っているのは飛鳥時代
絹は風水グッズとして君臨していました
まず女性達が首に巻いて更に其れをたなびかせている「領布」ひれ
これは自分自身のお守りとしていつも身につけていたのですね

悪霊を今の人以上に感じることができた昔人
外に出るときは必ず領布を首に巻いてまたは頭に被り
悪霊かを避けたのでしょう

手ぬぐいはその名残のようですね

几帳や枕屏風間、仕切り
絹の浄化作用を知っていた昔の人は
きものが派手になったり着古してしまったりすると
それをまた再生して絹の恩恵にあずかったのでしょう
古い絵物語を観ますと
そのような調度品がたくさん出てきます

冬は絹夏は麻
大麻は浄化作用と共に霊性を高める物としても重宝されたようです

しかし此の二つ条件があります
絹はセリシンの着いたもの
麻は漂白されていない物に力があります
麻の漂白も雪や海水、灰汁などでの漂白は良いのですが
ケミカル系の物での漂白では力は期待できません

本物志向の昨今我が祖先の知恵をもう少し日常に生かして
其れを現代の生活にどう応用できるのか考えなければいけませんね
日本は優れた文化国家ですもの