小林圭二さん

2019-05-29 08:34:40 | 日記
 原発の危機を訴え続けた京都大学原子炉実験所の小林圭二さんがお亡くなりになった。80歳。原子力発電が大きな危険性を含むものであることに危険性をいち早く気づき廃止を訴え続けた京都大学原子力研究所が大阪府の熊取町にあったことから「熊取6人衆」と呼ばれたそのお一人であった。福島原発の爆発からもう8年、その間そのお一人の小出裕章先生が全国の講演会で原発の危険性ともう原子力からできるだけ早急に撤退すべきと訴えられていることはもうすべての日本人に知れ渡っている。あともうお一人の今中哲二さんも同様である。小出さんと今中さんが原子力発電がどんなものでどんな危険性を孕んでいることを知らせたおかげで国民一人ひとりが随分と賢くなったことは事実である。それはあの東日本大震災が警告を発してくれたのだと私は信じる。あの大災害で世の中が全世界中が変わったのではないか。
 熊取6人衆の皆さんはすべて定年退職されて京都大学原子力実験所は今名前を変えて京都大学複合原子力科学研究所となった。小出先生や今中先生が永年研究された研究室も今は取り壊されてなくなっているそうである。お二人とも小林さんの葬儀で顔を合わせられるであろう。久しぶりの会合でどんな話題が花咲くだろうか。どうか小出先生は小林圭二さんの思い出話などを講演会などでご披露してもらいたい。全国の皆さんはきっとそれを期待していると思う。
 今またイランが核関連施設の再稼働等々で米国を苛立たせている。福島原発の跡地の廃炉の行程はどうなっているのか。まる8年を経過しても核燃料の取り出しは遅々としているに違いなかろう。あそこで働く労働者の皆さんは猛烈な放射能の危険性に曝されながらの毎日である。若い人が多いだろう。しかし中年から高齢者の仲間入りをする頃から身体のどこかい放射能の影響が必ず出てくるに違いなかろう。
 通学中の児童が刃物を持った男に刺殺された。つい最近大津市で歩道にいた園児にクルマがとっこんで二人の尊い若い命が奪われたばかりで今度は東の川崎市で起った凶行だ。通園通学の児童がそれもちゃんと安全を確認している歩道においてこのような事件に巻き込まれるという異常なことが起きると親は何を信じてよいのか多いに悩まなけばならない。とにかく子供の命は何としても守らなければならない。それは大人の大事な責任である。