維新公明合同記者会見

2019-05-26 09:25:40 | 日記
 25日大阪市内で大阪維新の会と公明党大阪府の合同記者会見が開かれた。大阪都構想実現へ向かって公明党が維新の構想に賛成する立場を表明する会見でもあった。記者からの質問で冒頭、公明党は白旗を揚げて次回の衆議院選挙での候補擁立を維新側に頼み込んだのではないかで公明党府本部の佐藤代表が都構想の議題と全く違うのでそのような議題は無かったという弁明だった。松井維新代表は高度な政治的判断でこれからを処するとの発言だったが、これは松井代表が公明党を擁護する姿にほかならない。衆参同時選挙がささやかれる今、このような速さで両党が合意したのは水面下での合意を得られたからに違いなかろう。更に朝日放送の記者から松井代表に対して「公明党を屈服させた今の感想はどうか」との質問にたいして「そうではない、公明党さんが民意を尊重された結果だ」と公明党を弁護している姿はある意味で維新の人気を上げる要素にもなっているようだ。
 この記者会見では終始公明党の佐藤府代表に質問が向けられていた。維新の会見時は記者団からは遠慮なく思いのままの質問の日々だったが、公明党のそれはなにか遠慮がちな本来の記者会見ではないものに終わっていたが、今回はそれのはけ口を求めて一挙に質問が殺到したのではとみていてそれが読み取れた。「裏切られた」の吉村市長(当時)の発言が日本中に行き渡り、「公明党は信用ならない」が国民に定着してしまった。それが今回の記者会見でもあって盛んに今後も今日の会見をひっくり返すのではないかが記者から度々出ていた。公明党はコロコロ変わる、信用ならないは暫く続くであろう。これが払拭されるまで相当の時間がかかろう。寄生政党”公明党”といわれる所以をこの際この大阪都実現に向けて協力して維新のような多くの国民に支持されるよう願うものである。その為にはただなんとなく喧嘩しないで丸く収める政党であってはならない。
 松井代表の隣の席でやや不満な顔で終始した吉村知事の姿が印象的だった。吉村知事としてはこの際、衆議院小選挙区で公明党の対立候補を維新として擁立して維新候補を増やしたかったのができないで終わるのが残念だとの思いだったかもしれない。住民投票は早くて来秋以降が予定されている。2011年、橋下徹大阪府知事(当時)が大阪都構想を立ち上げてからほぼ10年である。ここでもやはりひとつの時代から次への時代への変化には10年かかることが証明されたのではないか。